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【我が師】Vol.0633(2010年3月8日発行のブログより)

『ナポレオン・ヒルの巨富を築く13の条件』

僕がこの本に出逢ったのは⼤学⽣の頃だ。

まだ本を読み始めて100冊に達するか否かの時期だったように思う。

『ナポレオン・ヒルの巨富を築く13の条件』

550ページからなるこの本は間にふんだんな漫画を盛り込んで
実に完成された本となっている。

驚くほど読みやすい。

⼿もとにあるのは初版1991年のものだが、
5年で40回の増刷を繰り返し、
その後度重なる改定版が世に出されているから、
ロング&ベストセラーぶりがわかるといっていい。

種明かしをしてしまうと、
ここ10年で出版されたユダヤ⼈関係のサクセスストーリー物のベースは
この話にあると感じる。

ついでにこの本と出逢ったほぼ同時期に
親友からプレゼントしてもらった本に

『成功の掟』

がある。

この本も世界のメガヒット名著だが
やはりほぼ同じ内容の焼き直し本が繰り返し出されている。

恐らくこの10年ほどで成功者として神輿に担がれ ている
カリスマコンサルタントたちはどうか種明かしをしないでくれ、
と⼼の中で叫ぶことだろう。

僕は⽇本でオリジナルというのはほとんどないのだな、
と落胆させられるのではない。

そんな⼩さなことはどうでもいいのだ。

感動するのは本物は世界を股にかけて
流布していくという迫⼒と誠実さに関してである。

本物のオリジナルのおかげで
その真似をした⼆番煎じ三番煎じの⼈たちまでもが
富むというのが本物の本物たる所以なのだ。


僕は幸運なことに若くしてこの2冊の本に出逢ったため、
結構客観的に世の中を⾒ることができたように思う。

本当にラッキーだったと思う。

すでに⾃⼰啓発書は
どんな本でも10分で内容を掴んでしまうようになったが、
それは速読技術が向上したわけではない。

この2冊を表紙がちぎれてボロボロになる位まで
徹底的に読みこんだおかげですべての⾃⼰啓発書に対する知的免疫⼒が
備わったという感じだ。

理科系出⾝者なら⼀度は⼿にしたことのある物理の地味で野暮ったい参考書

『難問題の系統とその解き⽅ 物理』

をヘロヘロになって1冊読み終えた後、
実際の⼊試問題が⾚⼦の⼿をひねるかのように容易に思えるようなものだ。

本物は⾒かけはとっつきにくかったり華やかさはないことも多いが、
いざ触れてみると⼈⽣を⼤きく変えることが多いのだ。

...千田琢哉(2009年3月8日発行の次代創造館ブログより)

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