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【千田琢哉の頭脳】Vol.0074(2009年4月18日発行のブログより)from次代創造館秘書室

書籍やCDを購入していつも元気と快感をもらってます。千田さんは、すごく強い人に思えます。敵が増えることは怖くないのですか?

(福岡県・会社経営・Yさん・男性・55歳)

クライアントからもよく聞かれる質問です。

いろいろ心配していただくのですが、
私自身は特に敵が多いと気になったり、敵の存在を感じたこと、
意識したことが一度もありません。

こう言うと、よく笑われますが。

周囲から勝手に心配していただいて、
すごくありがたいことだと思っています。

守られているのでしょう。

ただ、第一印象は悪く見えることが多いらしく、
付き合いがスタートしてから「いい人だったんですね」と
言われることも多いです。

確かに、本当のことをストレートに伝えると、
相手はカチンとくるでしょう。

人は本質をえぐられた時と、本質を大きく外した時に激怒します。

たいていの場合、付き合いがある程度あれば、
本質を大きく外すことはありませんから、前者の場合がほとんどです。

しかし、そこには「相手に本当に良くなってもらいたい」
「非を改めて次のステップに進んで欲しい」というベースがあるから
直言できるわけであって、愛がなければ直言できません。

「さすがですね」

「社長のおっしゃる通りです」

「なるほど、私もそう思います」

「どうぞ社長のお好きなように」

と言っていればすごく楽チンですし、
いつまで経ってもその会社は成長せずに問題解決もしませんから、
コンサルタントとしてはしばらくの間はお金がもらえます。

でも、時間が経つと余程器の小さな社長を除けば
たいていの人が理解してくれるのです。

私が心配なのは、逆にYさんのように心配してくれている人の方が
圧倒的に敵が多かったという事実です。

コンサルティングでクライアント先の顧客ヒアリングや
従業員ヒアリングをした際に、尊敬もされておらず、
嫌われている社長に限って、
相手のことを「そんなやり方では人に嫌われないか」
「敵をつくるのでは?」と心配してくれます。

これが、共通点でした。

10代や20代前半であればまだしも、
いい大人がそのやり方で今まで生きてこれたということは、
敵以上に味方が多いということなのです。

大切なのは、敵をつくらないようにすることではなく、
味方が確実にいることです。

悪役と悪人は、違います。

悪役は愛されていますが、悪人は嫌われています。

悪人は物腰が柔らかく、ソフトな語り口調で
言行一致していない人に多く見られます。

悪人の共通点は、本人たちは自分が悪人と気づいていないことです。

本当の詐欺師は、自分が詐欺師と気づいていません。

Yさんご自身も、周囲を気遣う余り、仮に悪役になっても、
悪人になってしまってはいけません。

どうかよい会社をつくって、従業員と顧客を幸せにしてください。

...千田琢哉(2009年4月18日発行の次代創造館のブログより)

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