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【千田琢哉の頭脳】Vol.0468(2010年5月17日発行のブログより)

年内に念願の独立を果たします。やはりサラリーマンでは自己実現は無理だという結論に達しました。周囲からはこのご時世に時期尚早だと言われますが、リスクを背負ってでも自分の小さな店を持って自分の好きなようにマネジメントしていきたいと思います。残りのサラリーマン人生を有効活用していく方法は何でしょうか?周囲の独立を経験されたすべての人に聞いているちょっと臆病者です。

(広島県・会社員・Mさん・男性・30歳)

独立してからわかることは、
サラリーマン時代には最も自分が欠けている部分、
経験しておいたほうがいいことをさせてもらえるということです。

周囲が寄ってたかって、

「これでもか」

というほどに経験させてもらえます。

最高の学校であり地獄です。

だから自分に向いていないと思えること、こんなはずじゃなかった、
ということこそきちんと向き合って経験しておくべきなのです。

不思議なことに、お金をもらいながら経験させてもらえるのも
サラリーマンの特権です。

会社を辞めたときに自分の好きなことができるということが
いかに幸せなのか、痛感します。

人間にとって自由がこれほどまでに尊いもので、
感謝すべきことなのかということに初めて気づかされます。

たとえば我が国の選挙権というのは
20歳を超えれば全員無条件で与えられます。
(注意:2021年現在、選挙権は満18歳以上に与えられていますがこのブログが書かれた当時のまま、20歳としています。)

だから20歳超えた人たちで選挙権を獲得した、
という感謝の気持ちはいっさいありません。

もし感謝の気持ちがあったらいかなる事情をも最優先して
投票に駆けつけて、投票率は100%になるはずだからです。

実は日本の選挙というのは異常なものです。

20歳以上であれば、年齢・性別・年収・職業・役職などに
まったく関係なく1票を与えられるというのは
同じ日本でも過去にタイムスリップしたらあり得ない話です。

まさに血で勝ち取った自由だったはずです。

当事者であればこの自由は命ほど尊いものであることを
よく理解しているのですが、当事者でなければ
まったく臨場感もなく感謝もありません。

このように自由を勝ち取ったプロセスで苦痛を感じれば感じるほどに
感謝は深くなって、持続力を増します。

持続力というのは成功するためには最も重要な能力です。

いざとなったときには小手先のテクニックは一切役立ちません。

詰め込みで勉強したことはすべて手かせ足かせになります。

いざとなったときに自分を助けてくれるのは、

「もうあの地獄を経験したくはない」

という感情の記憶力です。

サラリーマンが務まらずに自営業なんかできるか、という考えは嘘です。

サラリーマンよりはるかにスケールが大きくて
遣り甲斐のあるのが独立です。

まったく次元の違う自由の喜びを味わえます。

しかしそれはきちんと真面目にサラリーマンで勝負していた人だけです。

自由の真の喜びを噛み締めることができる度合いこそが決め手になります。

...千田琢哉(2010年5月17日発行の次代創造館ブログより)

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