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【千田琢哉の頭脳】Vol.0562(2010年8月19日発行のブログより)

最近、行きつけの美容室の仕事がちょっと雑になってきたように思います。もうかれこれ4年近く通い続けていて最初の頃は過剰といえるほどのサービスだったのですが、ここのところ「あれ?」「ん?」と疑問符のつくような対応や仕事ぶりになってきています。といいながらも、美容師との人間関係がすっかりできてしまっており、なかなか断ち切ることができません。まあ、これに限らず、飲食やネイルサロン、エステなどでもナァナァになってくるのはどこも同じですが。こういうのって、切ったほうがいいのでしょうか?私も同じサービス業なので、いろいろ相手の気持ちを気遣ってしまうのですよね。

(熊本県・会社員・Tさん・女性・35歳)

我慢するのをやめると、行動力が増します。

たとえば、今の会社に我慢できなくなったら転職する。

今の行きつけの美容室に我慢できなくなったら店を変える。

今よく使っているクリーニング屋さんに我慢できなくなったら店を変える。

行きつけの飲み屋に我慢できなくなったら店を変える。

いくらでもあります。

みんなちょっと我慢を重ねながら、
だらだらと現状維持をする人生を送っています。

もちろん、1つのことを継続させることによって
何かを生み出したり何かを成し遂げることもあるにはあるでしょう。

でも、ずっと同じ環境で何かを成し遂げた人というのはほとんどいません。

だからこそ、世の中は成り立っているともいえるのです。

私が言いたいのは、我慢の人生を歩んできた人が、
ポキリと折れてしまう例をたくさん見てきたので、
もっと我慢をやめてみると新しい何かが発見できるかもしれないという、
ヒントです。

ちょっとしたことだから我慢しよう、ということを積み重ねていると、
相手のサービスはどんどん劣化していきます。

人は甘いほう、甘いほうに流される本能があるからです。

お客さんがちゃんと教えてあげないと、その店は潰れてしまいます。

1人が、

「ん?それっておかしくない?」

と2回感じたことは、最低でも30人が感じています。

そうした人が5人店を去ったということは、
150人が潜在的に店を去る可能性があるということです。

それはある日突然、

赤信号、みんなで渡れば怖くない

的発想で現実となります。

こうして多くの店が潰れていくわけですが、
きちんと直言して修正されないのであれば、
関わるのをやめたほうがいいでしょう。

店にとっては打撃ですが、お客さんにとっては変化するチャンスです。

店はどんどん浮気すべきであり、
ネットリとした関係を保つ必要はありません。

その努力はあくまでも店がすべきなのです。

ポイントカードなどで囲い込みをしていい気になっている店は、
これから徐々に捨てられていくでしょう。

お客さんは囲まれたくないからです。

人は捨てることによって成長し、捨てられることによって、
また成長するのです。

...千田琢哉(2010年8月19日発行の次代創造館ブログより)

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