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長い寝言

僕たちは、死ぬまで解剖出来ない傷の中にカルマを抱えているのかもしれない。

逆に、人を傷つけることで相手の心をしばらく蝕む毒を塗っているのかもしれない。

人に励まされたり、自分だけでなんとか立ち直ったりした後に浄化された毒は、実は成分を変えて血と一緒に体の中を流れてたりして。

生きていく中で意図してもしていなくとも、僕たちは傷つけ合っている。

無数の傷を互いに持つもの同士。無数の毒を受け入れてきた相手の体に今、どんな血が流れているのかは到底分からない。

それでもこの痛みを分かることが出来れば、もう繰り返しちゃいけないって思える。

優しさは、傷つけずに人の心に触れるために許された唯一の方法として。

そのままのあなたでいいと言える大事な根拠として。

この先で争いがなくなることを願うんじゃなくて、

今ある傷だらけの世界の中で何をやりたいか、どんなことが出来るのか。

ゆっくり考えながら生きていこうかな。

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