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それは勲章の傷か否か

 かっこよさげなタイトルをつけてみたけど、立ちゴケについてのお話です。私のドジについてとも言えます。あまり中身はかっこよくもない内容です。

 立ちゴケとは「止まろうとするとき、もしくは停車中の転倒」のことです。走行中の転倒である落車と区別してこう呼ばれるそうです。バイクでも同じように呼ばれるそうです。
 そして、ビンディングシューズ初心者が通る関門ともなっています。

 ちなみに、私は購入後に着脱練習のために1人で走った1回をのぞいて、ビンディングシューズで走るたびに立ちゴケをかましてしまっています。回数にして4回。明確に統計を取った資料がなく、個人的な感想と周りの話を聞いた感覚でしかないのですが、多い方なのではないかと思っています。ただただ己の要領の悪さを恨むしかない。

 やりがちなシチュエーションとしては、
①外そうとするがクリートが外れない
②外すタイミングが遅れる
③片足だけ外して停車中に、外していない方を動かしてしまう
④疲労で外せない
 といったことがあるそうです。

 ④は慣れている人でもレースでゴール後にやってしまうことがあるようです。初心者にありがちなのは、①~③の状況だそうです。全部やりました。最初の2回は①が原因、3回目は②が原因(前回記事)です。

 前回の投稿から1週間後、今度は一人で阿蘇へ行こうと思い立って走っていました。阿蘇のふもと・大津で、左足だけ外して右足だけはめたまま信号待ちをしていたときに、③をやらかしてしまったのです。右足はペダルに固定されているのに、それを忘れて右足を動かしてしまい、気がつけば体は傾いていました。
 しばらく走ったものの、変速の挙動がおかしいことに気がつき、阿蘇の大地を遠く背にしながら引き返す羽目になりました。


 自転車屋さんに持っていくと、案の定、リアディレイラーとフレームを留めておくディレイラーハンガーが、転倒時に内側に曲がってしまっていました。それまでは左側を下にして倒れていたので、変速系は割と無事だったのですが(前回はちょっとだけやったけど)、今回は右側を下にして倒れてしまいました。自転車は基本的に右側にチェーンやら変速機やらが集中しているので、そちらに倒れると場合によっては大変なことになってしまいます。
 ディレイラーハンガーの曲がりは解消されたのですが、経年劣化やら昔の修理が原因で、フレーム側に問題が発覚してしまい、結果として手元に戻ってくるまでに1週間近くかかってしまいました。

 2週連続で自転車屋さんに駆け込んで、「頑張って乗っとるね」と言われました。しかし、私としては「ただでさえ下手くそなのに、乗らなかったらもっと下手くそになるから乗っている」だけに過ぎません。
 高校時代、部活の顧問から「お前は1つ覚えたら1つ忘れる」といつも言われていましたが、もうすぐ10年近く経とうというのに未だに変わっていません。昔から親にも「不器用で要領が悪い」レッテルを貼られて生きてきたので、きっとこれからもそうなのかもしれません。

 自転車屋さんのご主人からは、「痣できなかった?」と訊かれたので、即答で「タイツめくれば閲覧注意な脚になってます」と答えたところ、「痣は自転車女子の勲章だよ」と言われました。
 漫画『ハイキュー!!』で、3年生マネージャーの清水が、中学時代に陸上部で脚の傷が多かったことを話したときに、1年生マネージャーの谷地が「勲章の傷ですね」と答えるくだりがあります。そのときの清水先輩の気持ちが少し分かった気がします。
 しかし、頑張ったからできた痣ではなく、ただ自分の不注意によってできた痣でしかないため、内心は複雑なところもあります。タイトルに繋がるところになります。

 ある意味で私のロードバイクの師にあたるようなフォロワーがいるの(ぼっちライダーの私が最も一緒に走っている)ですが、彼に「『これやってやらかしたら親に怒られるかも……』とかいうのを乗り越えて、いろいろトライ&エラーしながらでもやってみる」と話した矢先に、相当のやらかしを既にやっているわけです。
 私が成長するのが先か、ミスして機材がダメになるのが先か、ある意味チキンレース感があります。成長するのが先であってほしいし、先にしたいですね。

 今週末は雨で乗れなかったのですが、来週末の3連休はグループライドの予定もあるし、1日は1人で走りたいと思っています。もちろん、次は立ちゴケしないように細心の注意を払いながらご安全に! 行きたいものですね。

 ヘッダーの画像はアメリカアサガオ(多分)です。最寄り駅に咲いているのでいつかゆっくりと撮りたいと思って撮りました。見返すと花が白飛びしてあまり水色の色味が伝わりませんね。

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