チカーノラップのバイブル!?歴史から楽曲など色々まとめてみた
こんちは!
自分の興味があることは
ディグると止まらないけどほぼ忘れるSenaです!
そんなディグしたことを忘れないためにも
まとめて残しておこうと思いnote始めてみました!
完全自己満なんで興味ある方は
読んでらっしゃい見てらっしゃい
1発目は僕が好きなチカーノカルチャーについて3partに分けて書いて行きますので宜しくどーぞ
1.What is チカーノ?
チカーノとは主にアメリカにおいてメキシコ系アメリカ人の自己アイデンティティを表現する言葉で
この用語はメキシコ系アメリカ人が自分たちの独自の文化、歴史、アイデンティティを持ちながらアメリカ社会との融合や対立を経験する中で生まれました。
「チカーノ」という用語の語源は
メキシコの「mexicano」(メキシコ人)から
派生したそうです
そんなチカーノカルチャーの中には
グラフィティ、ローライダー、ファッション、
そしてラテン音楽、ロック、ラップなど
多岐に渡るのですがその中でも特に
チカーノ・ラップは、メキシコ系アメリカ人(チカーノ)の文化や経験を反映していて、
1980年代初頭にアメリカ合衆国の西海岸で興り
チカーノのアイデンティティや
社会問題を反映させたラップのスタイルが特徴で
差別、貧困、社会的不平等などについての
メッセージを歌詞に込め、自己表現や抗議の手段としてラップを始めました!
僕も最初は何でチカーノって言うのか疑問でしたが、語源などを調べていくうちに 「なるほど〜」ってなりました(笑)
2.チカーノラップの歴史
<チカーノラップの誕生>
1980年代初頭にカリフォルニア州ロサンゼルスのメキシコ系アメリカ人コミュニティで始まりました。
これはラテン系アメリカ人の若者たちが
自身の経験、アイデンティティ、社会的な問題に焦点を当てた音楽を作り上げた結果でした。
初期のチカーノ・ラップは地域社会での生活や苦境に対する抵抗、アイデンティティの探求などをテーマにしていました。
<1980年代中盤>
チカーノ・ラップは地元のアンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンで人気を集めるようになりました。ラッパーたちは自分たちの声を通じて社会問題や差別に抗議し、アイデンティティを肯定するメッセージを発信しました。
同時に、スペイン語と英語を組み合わせて歌うことが特徴となりバイリンガルな表現が注目を浴びました。
<1980年代末>
チカーノ・ラップはより広く認知されるようになり
メキシコ系アメリカ人の若者たちは、自分たちの音楽を作るための手段として独自のレコード・レーベルを立ち上げ、地元のコンサートやイベントでパフォーマンスを行いました。
これにより、チカーノ・ラップのムーブメントは地域レベルから全国的な注目を集めるようになりました。
<1990年代>
チカーノ・ラップはより多様なスタイルとサウンドを展開し、ラップとリーガル(レゲトンとシンクロするリズム)と呼ばれる音楽要素を組み合わせたり
ラテン音楽の要素を取り入れたりするなど、新たな実験を行いました。この時期には、Lighter Shade of BrownやDelinquent Habitsといったラッパーが登場してより多様な音楽スタイルになっていきました。
<2000年代>
インターネットの普及により、チカーノ・ラップはさらに国際的な注目を浴びるようになりました。
ラッパーたちはオンラインで音楽を発表し
ファンと直接コミュニケーションを取る機会を得ました。また、チカーノ・ラップはラテン系アメリカ諸国や他の地域でも受け入れられ、国際的なファンベースを築くようになりました。
<現在>
チカーノ・ラップは多様なスタイルと影響力を持つジャンルとなっています。アーティストたちは、社会的なメッセージやアイデンティティをラップを通じて表現しており、チカーノ・ラップは他の音楽ジャンルとも融合し新たな音楽の可能性を切り拓いています。
以上!
ザックリですがチカーノラップの歴史となります!
日常を歌ったり社会、差別、貧困格差に対する反抗など まさにFight The Powerですね!
久々にDo The Right Thingを見たくなりますね!
3.オススメのアーティスト10人と楽曲
オススメアーティスト①
Kid Frost
オススメ楽曲①
"La Raza"
1990年のアルバム「Hispanic Causing Panic」に収録されており、チカーノラップの代表的な楽曲の一つとされています。
リリックでは、メキシコ系アメリカ人コミュニティのアイデンティティ、誇り、結束を歌っており、文化的背景に対する自信や愛情が表現されていて、スパングリッシュでの表現が特徴的で、英語とスペイン語を混ぜて歌われています。
オススメ楽曲②
"East Side Rendezvous"
この曲も1990年のアルバム「Hispanic Causing Panic」に収録されています。
この曲はKid Frost自身の出身地である東ロサンゼルスの「East Side」地区に捧げられたもので、その地域の雰囲気や文化について歌っていてリリックでは、街の雰囲気や人々との交流、アーティスト自身のルーツについて触れており、メロディアスなサウンドとともにポジティブなメッセージが伝えられています。
オススメアーティスト②
Cypress Hill
オススメ楽曲①
"Insane in the Brain"
1993年にリリースされた楽曲で、同バンドの2ndアルバム「Black Sunday」に収録されています。この曲は、Cypress Hillの代表曲の一つとして知られており、ヒップホップとラテン音楽の要素を組み合わせたサウンドが特徴です。
この曲は、軽快なビートと中毒性のあるリフレインが特徴的で、そのキャッチーなメロディと歌詞が多くのリスナーに親しまれていて、Cypress Hillの音楽の特徴である社会的なテーマや実験的なサウンドを象徴しており、バンドの知名度を高める一助となった楽曲です。リリックの内容は、心の中で起こる混乱や狂気を描写していて、主人公が狂気に襲われるような心の状態を歌詞で表現しています。
"Insane in the membrane"というフレーズは、歌詞のキャッチコピーとして使用されており、曲全体を通じてこのフレーズが繰り返されます。歌詞には一貫して、心の中での混乱や狂気に焦点が当てられており、それがリフレインの中心テーマとなっている楽曲となってます。
オススメ楽曲②
"How I Could Just Kill a Man"
バンドのデビューアルバムである「Cypress Hill」(1991年)に収録されている楽曲で、この曲もCypress Hillの代表的な楽曲の一つでありアグレッシブなヒップホップのスタイルで、緊迫感のあるビートと力強いリフレインが特徴です。
"Cypress Hill"の音楽はしばしば社会的なテーマや暴力的な要素を含むことで知られており、この曲もその一例です。歌詞は暴力的な行為や怒りに対する表現として捉えることができますが、同時に音楽的なエネルギーやリリックのスタイルが注目される楽曲となっています。
リリックでは、主人公が怒りや衝動に駆られて暴力的な行動を検討している様子が描かれています。"How I Could Just Kill a Man"というフレーズは、歌詞の中で反復され、怒りや暴力の感情を強調しています。また、歌詞には社会的な反抗や自己表現の要素も含まれており、バンドの音楽スタイルとテーマが反映された楽曲となっています。
オススメアーティスト③
Lighter Shade of Brown
オススメ楽曲①
"On a Sunday Afternoon"
1990年代初頭にリリースされ、ラテン系のリズムとウエストコースト・ヒップホップの要素を組み合わせた楽曲として知られています。内容は日曜の午後に友人たちと過ごす楽しい瞬間を描写していて、車で街を走りながら音楽を聴いたり、友人と一緒に公園でのんびりしたり、気楽な雰囲気で楽しむ光景が歌われています。また、パーティーに参加したり日常の喧騒から離れて楽しむ瞬間を楽しむといったテーマが織り交ぜられていて、全体的にはポジティブで楽しい日常の一瞬を切り取った楽曲となっています。
オススメ楽曲②
"Latin Active"
デビューアルバム「Brown & Proud」に収録されています。この曲は、ラテン系の要素とヒップホップのリズムを融合させた楽曲であり、グループの特徴的なスタイルを反映しています。リリックでは、ラテン系のアイデンティティや誇りを中心に描写していて自分たちのカルチャーやルーツに誇りを持ち、そのアイデンティティを強調するテーマが歌われています。また、街での楽しい瞬間や友情、ポジティブな雰囲気にも焦点を当てています。歌詞全体を通じて、ポジティブで力強いメッセージが表現されています。カルチャーへの愛と自信が感じられる楽曲となっています。
オススメアーティスト④
Delinquent Habits
オススメ楽曲①
"Tres Delinquentes"
この曲は、1996年にリリースされ、デビューアルバム「Delinquent Habits」に収録されていて、英語とスペイン語が交互に使われており、ラテン系の要素を強く取り入れた楽曲となっています。
リリックでは、ストリート文化やラテン系のアイデンティティに焦点を当てています。メンバーが自分たちの経験や背景に基づいて、苦難や挑戦に立ち向かう姿勢を歌っています。また、友情や連帯感、自己アイデンティティの強化なども描写されています。ラテン系の文化要素やスラングが織り交ぜられており、メンバーたちのルーツを尊重し、誇り高いメッセージが印象的な楽曲となってます。
オススメ楽曲②
"Lower Eastside"
この曲は2枚目のアルバム
「Here Come the Horns」に収録されています。
歌詞は英語とスペイン語が組み合わさっており
曲中では、都市の下町地域での生活や経験について歌っていてストリートライフや苦労、友情、家族、そして自分自身の成長について触れています。
ラテン系のアイデンティティや文化が反映されており彼らのルーツへの誇りが感じられる内容となっており全体的には、都市の下町での日常や経験を通じて、ポジティブなメッセージが伝えられている楽曲になっています。
オススメアーティスト⑤
Lil Rob
オススメ楽曲①
"Summer Nights"
この曲は2005年のアルバム
「Twelve Eighteen, Pt. 1」に収録されています。
内容は夏の夜に起こる出来事や思い出について歌っており、彼の故郷であるカリフォルニアの文化やライフスタイルが描写されています。
メロウでリラックスした雰囲気とキャッチーなメロディが特徴的で、リリックでは夏の夜についての本人の体験や感情を歌っていて友人たちと過ごす夏の夜の楽しみや、パーティー、音楽、ダンスなどが描写されています。
故郷であるサンディエゴのカルチャーやストリートライフが歌詞に反映されており、夏の夜の雰囲気や楽しさが伝わってきます。また、恋愛についての要素も含まれておりリラックスした雰囲気の中での出会いや恋模様も歌われています。全体的には、楽しい夏の夜の体験を描写するポジティブな楽曲となっています。
オススメ楽曲②
"Bring Out the Freak in You"
2003年にリリースされた曲で恋愛やパーティーをテーマにし、リズミカルなビートと派手なリリックが特徴です。曲中ではパーティーや恋愛に関するテーマを中心に歌われていて曲のタイトル通り、相手の内面に秘められた大胆な部分を引き出すような関係や瞬間について歌われている楽曲となってます。
オススメアーティスト⑥
Mr. Shadow
オススメ楽曲➀
"Till I Die"
2001年のアルバム「Till I Die」に収録されています。この曲は彼の独特のスタイルで、ストリートのリアルな生活や経験に焦点を当てた歌詞が特徴で、曲名の通り、生涯を通じて自分の信念やアイデンティティを守り抜く姿勢が歌われていて、曲中ではストリートカルチャーや生活の厳しさ、そして自己表現に焦点を当てています。Mr. Shadowは、自分の信念やルーツを守り抜く決意をリリックで表現しており、彼の成長や困難を経ても変わらずに自分を貫き通す姿勢が描かれていてストリートライフのリアルな側面を歌った楽曲となっています。
オススメ楽曲②
"Excited"
2002年にリリースされたMr.lil oneのアルバムThe Sicko Hitsに収録されている曲でフィーチャリングでMr.shadowが参加しており、スパングリッシュでタイトにリリックを叩きこんでいる楽曲となっています。
オススメアーティスト⑦
Conejo
オススメ楽曲➀
"Mad At The World"
2011年にリリースされた楽曲でストリートライフや暗いテーマに焦点を当てています。
オススメ楽曲②
"My Mind Just Erupted"
2005年にリリースされたアルバムShady conejoに収録された楽曲で、全体的に不穏なトラックが印象的な楽曲となっています。
オススメアーティスト⑧
Akwid
オススメ楽曲①
"No Hay Manera"
2003年のアルバム「Los Aguacates De Jiquilpan」に収録されています。この曲は、ラップとラテン音楽の要素を組み合わさっており、その歌詞は日常生活や社会問題について歌っており曲中では、日常生活や苦労、社会の問題などについて歌っていて内容はスペイン語ですが、困難な状況や人生の厳しさ、社会的な不正義に対する反応などが含まれていて、困難な状況に立ち向かう強さや希望を表現している楽曲となっています。
オススメ楽曲②
"Taquito de Ojo"
この楽曲も2003年のアルバム「Los Aguacates De Jiquilpan」に収録されていて、ラテン音楽やヒップホップの要素を融合させた楽曲であり、独自のスタイルが全面に出ている楽曲になっています。
オススメアーティスト⑨
Mellow Man Ace
オススメ楽曲①
"Mentirosa"
1990年にリリースされたこの楽曲は、アメリカのヒップホップカルチャーにラテン音楽の存在を知らしめた楽曲です。「Mentirosa」は、スペイン語で「嘘つき」という意味でリリックでは、女性に関する嘘や虚偽の約束を歌っており、そのタイトルが示す通り、主人公が女性によってだまされる状況を描いています。楽曲はラテン音楽のリズムや要素を取り入れつつ、英語とスペイン語を交えたスパングリッシュで歌われています。
この曲は、メロウ・マン・エースの代表曲として知られ、ラテンヒップホップの先駆的な楽曲の一つとされています。
オススメ楽曲②
"Rhyme Fighter"
1989年のアルバムEscape from Havanaに収録されている楽曲で軽快なトラックが印象的な楽曲となっています。
オススメアーティスト⑩
Aztlan Underground
オススメ楽曲①
"My Blood Is Red"
エネルギッシュなトラックにチカーノ・カルチャーに対する愛と誇りが感じられる曲です。リリックは、チカーノ・カルチャーやアイデンティティへの愛情や誇り、そして社会的な変革を求めるメッセージが込められていて自身の背景や文化を肯定し、同時に不平等や差別に立ち向かう勇気を持っていることを表現しています。また、曲全体が力強く、社会的な抗議の情熱を感じさせる内容となっていて聴く人に力と勇気を与える楽曲となっています。
オススメ楽曲②
"Killing Season"
チカーノ・ラップ、ロック、そしてポエトリー・スラムといった要素を組み合わせた楽曲で、社会的なテーマを掘り下げた歌詞が特徴的で、アメリカのラテン系コミュニティや社会的な不平等に関するテーマを扱っていて曲中では、歴史的な不正義や差別、貧困などに対する怒りや反抗心を表現しており、その中でアーティストたちは自身のアイデンティティや文化的なルーツを誇りに思いつつも、社会変革を求める声を高らかに表現しています。この曲は、アメリカの多様な社会で直面する問題に対する変革の呼びかけをしてる楽曲となっています。
以上がチカーノラップの歴史となります!
そうとう長い記事になってしまいましたが
これを最後まで読んだあなたはきっと今からLil RobのSummer Nightsを聴きながらチープスリルズでDickiesのダブルニーとプロクラブを買って毎日アイロンが欠かせくなるので覚悟しておいてください!
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