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吉良吉影は静かに暮らしたい


【吉良吉影】という単語でピンときた人はジョジョフリーク。

「激しい喜びはいらない…そのかわり、深い絶望もない…植物の心のような人生を…そんな平穏な生活こそ、わたしの目標だったのに…」

もはや国民的マンガとも言える「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部『ダイヤモンドは砕けない』のラスボス的キャラ、吉良吉影の言葉である。

吉良吉影の正体はとんでもない殺人鬼なのだが、このセリフに限って少しだけ共感を覚えてしまった人は少なくなかったように思う。

植物のように静かに生きていきたい

厳しい時代を迎えた今、静かに穏やかに暮らしたい、と多くの人が願っているだろう。

なんでこんなに息苦しい世の中なのか。生き苦しい世の中なのか。

どうしたら穏やかな人生を過ごせるのか。

マジメな人ほど損をする、なんて言うけれど

もしかしたら人は「より良く生きよう」「良い人でいよう」という思いと現実との隙間で苦しんでいるのかもしれない。

情報があふれているために、なおさらそんな現実が浮き彫りになってしまうような気がする。

誰かに

「そんなにがんばらなくても大丈夫だよ」

「そのままで十分良い生き方だよ」

「いつもがんばってるね」

そんな風に声をかけてほしいのだ。

自分を大切にすると、きっと他の人も大切にできるはず。

ジョジョの奇妙な冒険の作者、荒木飛呂彦さんによると、第4部『ダイヤモンドは砕けない』のテーマは「人の心の弱さ」

人の心は弱いけど、弱い心でもできることがある。

やさしい気持ちが伝わって、世界中のみんながやさしく生きていけますように。

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