見出し画像

自律神経失調症と集会とわたし。

「自律神経失調症ですね」
 優しい小児科の先生が、私に言った。
中学3年生だったが、私はいつまでも小児科に行かされていた。
かかる費用の問題なのかな、もうどっちでもいいけど。

先生の言葉を聞き、一緒に居た母親は私をにらみつけながら言った。
「ほら! あんた、ちゃんと寝ないから悪い!」
 この瞬間、「ああ、これは恥ずかしいことなのだ」という刷り込み現象が発生し、以来、私は自律神経失調症で病院にかかることは無かった。

だって、自分が悪い、恥ずかしいことなんだもの。

集会に出ようとすると、緊張してお腹が痛くなり、走って保健室へ駆け込んでいた。
見かねた保険医が、「千凪ちゃん、病院に行ったら」と言ってくれた。

「保健室の先生に、病院行った方がいいって言われた」
 そう言わないと、連れて行ってもらえない。
まあ、行ったところで結果は同じだった。

薬ももらわなかった、母親は先生に私の診断を聞いてから、ずっと怒っていたから。
私は恥ずかしくて情けなくて、でもどうしようもなかった。

中学校卒業まで、集会には参加しなかった。
図書館にも行かなかった。
高校生になってから、集会には正座して参加した。クラスの男子に指を指されて笑われ、「何で、正座してんの」と言われたが「お腹痛くなるから」と笑顔で答えた。
上履きで正座は辛かったし、目立ったが、仕方ない。自律神経失調症は、病気ではなく、私が悪いのだから。

大人になった今でも、病院には行かない。
映画館が怖い。
人がたくさん居るのに、静かな雰囲気が苦手で、緊張してしまう。

多分、小学生の頃に体育館での集会の際、
「おなら」をしてしまったことがあるからかも、
しれない……。

なんで、あんな冷たい床に長時間体育座りさせて、生涯に一つも役に立たない話を聞かせたがるんだろう。
あれだったら、授業中に先生が話す雑学の方がよっぽど役に立つ。

ともあれ、集会に出なくなった私だが、

なんと、学校生活に全くと言っていいほど支障がない!!

と言うことは、だ。

集会なんて、いらなくね?

と、なりますあね。

よく集まりたがるのは、日本人の悪いクセなんだろうか。
己の立場を自覚しろ、とかそういう意味合い?
正直、炎天下での会社の全体集会も、リモートでお願いしたい。
その方が、新しくいらっしゃった方々の顔も名前もゆっくり知ることができるし、表彰式だってちゃんと聞いていられる。
注意喚起についてもそう、前の人の髪型気になるわぁ……あ、あの人白髪増えたなぁ……、派手な靴履いてる人居るなあ……、それにしても暑いなあ、汗が背中をっつーって流れてるわあ、今年って冷夏じゃないっけ。
とか、考えなくて済みますね!
(私だけかね?)

あ、だいぶ話が逸れた気がする。

そもそも、なんでこんな記事書いてるかってーと、

今日、休んだんですよね。会社。気象病ってヤツでしょうよ。

「体調悪いので休みたいです、が、大丈夫でしょうか」と連絡を入れ、今日は大丈夫だなと業務内容確認したけれど、嘲笑されちゃった。まあ、そりゃそうよね。雨が降る度に気圧で体調不良なんて、カメハメハ大王の歌かよと言いたくなりますよ。

本人は、泣くほど辛いんですけどね。

世の中は、生理も気象病もうつ病も無い人たちが作っているに違いないと、いつも思う。

自律神経を壊したお子さんには、優しくケアしてあげてください、将来、査定に響きます(笑)

梅雨には辛い体質。

あとついでに、今、コロナウィルス流行しているおかげで少数会議はあっても、集会が無いので幸せです。

他の課に対して興味ないし、スピーカーやマイク調整も大変でしょうし、大抵の人は、お辞儀と拍手のタイミングしか考えてませんから、このままナシの方向で……

ダメかしら。