見出し画像

情報は「こちら側」から「あちら側」へ

 ここで、「あちら側」とは、サーバ側=ネット側=クラウドであり、「こちら側」とは、自分のパソコン=ローカルを指します。情報を「あちら側」へ置くのが当たり前になった現在ですが、いつ頃、どんな情報を「あちら側」へ置くのが当たり前になったかを記録のために書いておきます。

参考文献:【ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる】・梅田望夫/ちくま書房
p61 電子メールは「こちら側」に置くか「あちら側」に置くか

電子メール

 2011年ごろから、Gメールを導入し、メールを「あちら側」に置くことに抵抗感がなくなりました。それ以前は、メールの内容は、「こちら側」(使用しているパソコン)に置いておきました。当時は、ネットと常時接続でなく、「こちら側」において置かないとすぐに見られなかったのです。現在では、メールの情報は、「あちら側」だけにあり、自分のパソコンの中にはデータはありません。ネットへの接続の環境が良くなり、いつでも、メールの内容が読める安心感もあり、「あちら側」にデータを置くことに、まったく抵抗感がありません。これは、インターネットとの常時接続が当たり前になったためだと思います。

文書などのデータ

 2013年ごろから、ドロップボックスとエバーノートの導入により、データを「あちら側」に置くことに抵抗感がなくなりました。
 「こちら側」のパソコンは情報を入力・参照するためのものであり、バックアップの概念も変わりました。同期させることがバックアップとなります。意識せずにバックアップが取れるドロップボックスは画期的でした。一番重要なデータは、同期ということで、「あちら側」にあり、今使っているパソコンが壊れても、別のパソコンから読めるのは利点です。

写真

 2018年ごろから、写真についても「あちら側」に置くことに抵抗感がなくなりました。デジカメからアイフォンへの変更が大きな変換点です。最初はアイフォンの写真データをアイクラウド(現在はグーグルフォト)へ同期させて、バックアップとしていました。
「あちら側」が保管のメインで、「こちら側」がサブです。誰かに見せたいものだけを、端末(「こちら側」)に残している感じです。カメラからメディアを取り出し、バックアップしていた頃が思い出せません。

行動記録

 次は行動記録が「あちら側」にどんどん記録されるかもしれません(公開・非公開はおいておきます)。現在でも、自分の車が走ったときの混み具合を「あちら側」に記録し、様々な車からの情報で現在の道の混み具合を記録し、それが、経路選びとして、実用化されています。同様に未来は各自の行動記録が「あちら側」に記録され、社会全体に何らかの利益をもたらすシステムができているかもしれません。
 
以前書いた記事(2016/01/02)を再編集


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?