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リサイクルがしやすい社会とは、「格差」のある社会なのだろうか?
リサイクルがしやすい社会とは、どの様な社会だろうか? 江戸時代をモデルとして考えてみます。
江戸時代を参考にして、リサイクルが生じやすい条件を考える
リサイクルが生じやすい条件は、以下の通りです。
①金持ちと貧乏人の格差が大きい
これは、金持ちの中古品が貧乏人へ動くタテの移動とみなせます。
②都会と田舎の文化格差が大きい
これは、都会(京都)の中古品が地方へ動くヨコの移動とみなせます。(実際に、江戸時代では、京都の中古の着物を地方の殿様の奥方のために買う仕事があったそうです)
③鎖国を行い国内生産が主体
このため、物が不足がちで、価格が高くなり、使い捨てしにくくなります。
条件を書き出してみましたが、身も蓋もない言い方になってしまいました。この様にまとめてみるとリサイクルのイメージが悪くなるような気がします。しかし、①のタテの移動にしろ、②のヨコの移動にしろ、中古品を次の人に使ってもらうには格差が必要だということがわかります。例えば、日本の自家用車は廃棄されても、他の国に輸出され、中古品として使用されています。これは①と②の両方が成り立っています。
こう考えると今の時代の方が、江戸時代よりもリサイクルしにくくなっていると言えるでしょう。これらの現状を考えると以下の様になります。
①では、金持ちとの差は広がっているものの、ほとんどが中流で、中古品はそれほど求められません。
②では、情報化社会のため、情報が均一化され、地方でも都会と同じものが購入可能です。
③では、安いものを探し世界中どこからでも購入が可能です。
ライフステージの違いからなるリサイクル
一方、ライフステージによって必要なものが人によって異なります。ライフステージの変化により、必要でなくなった人が次に使う人に譲り渡す場合もリサイクルとなりえます。この場合は格差の必要はありません。
前者は、今の時代の方がうまくいかないような気がしますが、後者は、情報化された今の時代の方がうまくいきそうです。
初稿2022/04/24
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