教科書は初心者だけが読むものではない

　教科書には、基本的な知識から応用までが一通り網羅されており、初心者にとって有用なものですが、教科書は初心者だけが読むものではないと思っています。
　中級者にとっては、自分が教える立場になった場合に、教え方の参考になります。教科書を読むことで、教え方の質を向上させる手段として価値があります。
　上級者にとっては、自分の知識を確認するために必要です。つまり、上級者であっても、特定の部分が抜け落ちている危険性があるので、自分の知識のムラや穴がないかを確認するために教科書を読むことが必要と考えます。教科書を通じて、自身の専門分野における深い理解を築くことができ、全体的な理解を深めることができます。
　以前、教科書を読むまでもないキャリアのある営業職の方に教えたことがありますが、「自分の営業知識の裏付けになり、理解が深まり、自信を持って営業できる」と言われたことがあります。キャリアのある営業職においても知識の強化や新しいアプローチを模索する手段として、教科書は効果を発揮します。上級者にとっても、このような教科書の使われ方がありますね。

2024/01/24　修正