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脳と身体の話(痛み編)


皆さんはどこも怪我をしていない、
どこも悪くないのに身体のどこかがすごく痛い! 
なんて経験した事がありますか?

そんなこと、物理的にある訳ない‼︎
と感じるかもしれません。
ですが、実は実際には起こり得るんです。

痛みには種類があります。

1️⃣侵害受容性疼痛(体性痛、内臓痛)
指を切って痛いなどの組織損傷による鋭い痛みや、お腹が痛いなど、病変や異常による鈍い痛みなど、いつも体験している痛みのこと。

2️⃣神経因性疼痛
神経の損傷や機能障害によって生じる痛み。
分かりやすく言うと手足の切断などで実際には神経が通ってない場所や、脊髄損傷などで麻痺して痛みを感じない場所で起こる痛み。

また、痛みの刺激ではないのに痛いと感じるものを含む場合もある。

締め付け、焼き付けるような痛み、間欠的、発作的の強い痛み。

異痛症や幻肢痛などが含まれる。

3️⃣心因性疼痛
身体疾患が存在しないのに痛みが存在する。
または多少の身体疾患があるがそれでは考えられないほど大きな痛み。
神経性胃炎(機能性胃腸障害)や学校が嫌で本当にお腹が痛くなるなど。

一般的に痛み(疼痛)として認識されているのは
1️⃣の侵害受容性疼痛のことです。


それ以外は
直接の怪我や病気が原因の痛みではありません。

実はこの神経因性と心因性の痛みは
相互作用している面もあり、
身体とこころはまさに繋がってると言えます。


異痛症(アロディニア)
馴染みのない病気かと思います。

異痛症は本来痛いはずのない軽い刺激などで痛みを感じる症状です。
怪我をした訳でも火傷をした訳でもないのに激しい痛みが起こるのです。
(口内炎一つで食べる度にギャーギャー言って大騒ぎする筆者からすると想像を絶する辛さです…。) 

しかもオカルトか?精神崩壊したか?
とご家族がパニックになりお祓いに行かれる方も…
それくらい周りに理解も得られず本当に辛い症状なんです…。

痛みには「痛い」という感覚と同時に
「辛い」「苦しい」という情動を感じるのは
人間だけだそうです。



つまり
『痛い』=『つらい』
それが長期にわたると本当に苦しいです。

そもそも痛みってどこで感じるのでしょうか



そりゃ虫歯になれば歯が痛いし、転んだら、膝小僧が痛く感じる当たり前でしょう!
となった方は引っかかりましたね😜

答えは脳です🧠


そんな屁理屈‼️って怒らないでください💦


包丁で指を切る

皮膚上のセンサーが損傷をキャッチ

「怪我したよー」と痛覚を伝える手紙を【配達員】に渡す

配達員は「それは大変!すぐ届けるよ」と脊髄を最短コースで上がる。

大脳皮質の一次体性感覚野の指担当部署に届けられ、指が「痛い」と感じる。

つまり、脳が『痛い』と感じさせているという事です。

ただ、この感覚を伝える【配達員】にも色んなタイプがいます。


例えば、すごく気の弱い配達員でちょっとしたパワハラに(自律神経の乱れ)に、ものすごいビビって飛び上がったり、ストレスなどで自信をなくし、コースを誤ったりする事があります。

そのため、正確な情報が脳に伝わらない場合に異痛症の症状が出ます。

それに、、、、
実は痛みの情報は
『記憶』『感情』を司るエリアや
『思考』『意思決定』に関わる部位にも伝わります。
そのせいで、切断してない足の痛みを感じたり、嫌なことがあればお腹が痛くなるなどの現象が起こります。

その上、
『痛み』の感覚の強さは皆さんそれぞれ違います。
生きてきた道、会ってきた人、感じてきたこと、
その全てであなたの感覚は出来ています。




いかがでしたでしょうか?脳と身体のお話(痛み編)

一言で「痛み」と言っても、色々な要素が影響して感じているんですね。

痛みから解放されたい方、是非一度ご相談ください。

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