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NAGAのシビれる一打〜2日目〜

この記事は

【麻雀】NAGA牌譜研究 Advent Calendar 2021 - Adventar

の2日目の記事です。


今日の何切る

今回はNAGAの十段昇段戦です。

一番最近の対局データなので、現時点で最強の麻雀AIの牌譜となります。

まぁ結果的に勝つのですが、どこが凄いのか研究してみましょう!


さて、ここで何切る問題です。

南3局、北家、一本場。

一枚切れの南…

2着目でライバルの南家からリーチがかかっています。リーチ後からずっと現物切って降りていたNAGAですが、地味〜に七対子イーシャンテンで粘っていますが…

以下の選択肢から何を切ったか考えてみてください。

  • 8p

  • 1s

  • 2s


テンパイ収入も大きい場面ですが、果たして何を切る…


正解は…


暗刻落とし続行!



いくら一向聴とはいえ、役牌かつ一枚切れの「南」は押さない方が良さそうです。同じく単なるスジ牌の2sも中途半端ですね。

1sは結構候補になるかなと思いましたが、NAGAの選択は8pでした。8pは前順に鳴かれていないし、今切っても鳴かれないでしょう…(と言いたいところですが、7pがノーチャンスなので8pはほぼ安パイですね。)

ここでは「親の現物を残す」という心がけが重要です。変な8p単騎にアタるよりは、親に絶対にアタらない1sを残した方が良いでしょう。仮に数巡後に上家に1sで当たったとしても結果オーライです。もっと安全な牌をツモってくることもあるし、先に8pを切って1s(orもっと安全な牌)という手順が良さそうです。


昨日紹介した牌譜ではノーチャンス牌で迷っていましたが、今回はスンナリと8pを切っていました。やはりこういう場面では中途半端に粘らずに8pを切るべきなのでしょうね。


メンツクラッシュ


NAGAの牌譜を見ていて「結構よく見るなぁ」と思う鳴きを紹介しておきます。


1223からの2ポン

いわゆる「役を確定させる鳴き」です。出来メンツをぶっ壊してタンヤオを確定させます。

Mリーグだとこういう鳴きはあまり見ませんね。メンゼン重視の守備型が多いので。多分「西」の時点で2p(or 8m)が切られていると思います。ここら辺が実際のフリー麻雀やネット麻雀と違うんですよねー。

オーラスで対面にあがられたら着順が逆転します。ここは受け入れMAXで攻めるべきでしょう。4pは鉄チーですね。


この辺りの鳴きは以前まとめたことがあるのでリンクを置いておきます。

アガリ価値の高いラス前以降や祝儀ゲーの時はぜひ使ってみてください。仮にこの5pが金5pやサファイアなら2pは鉄ポンですよね。

その他


東2局。これはNAGA曰く「悩んだ局面」

フリテンだらけだがドラ3の一向聴
まぁ3mかな…これはドンマイ

うーん。攻めても良いとは思うがフリテンだらけだし、オリたいけど…意外と安全牌ないな。これはやむなし!


東3局。


本当に發切りか!?

上家は赤5sをツモ切りしており、マンズホンイツや対々和が濃厚。この發はかなり切りづらいけど最強AIの判断はブッタ切りだそうだ。

ちなみに字牌の優先度は「上家の風→自風(二枚切れ)→役牌(ポンカス)→役牌(生牌)」だった。ここは今後もう少し深堀りしていきたい。


南2局。

9m切りが受け入れMAXだが…

スジ引っかけの5p切り。場況的には2pが良さそうだしチーテン取れるのが大きいです。なんとなくSuphxっぽいですね。人間でもやりそうな先打ちをしています。天鳳だとチャンタも魅力的な選択肢なんでしょうか。


この対局の後にNAGAは十段到達します。

昨日紹介した6段の時代の打ちまわしとはかなりレベルが違うなと感じました。目立ったミスや宇宙打牌は無かったように見えます。


やはり参考にするなら2021年のNAGAですね。

それではまた明日!




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