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理性と感覚

 社交ダンスを学べば学ぶほど、筋肉や骨の動かし方、体重移動など、本当に考え抜かれた競技なのだなあと思います。ダンスを習い始めた当初、先生が、「体が繋がる」という意味が全く理解出来ませんでした。それがようやく分かり始めてきたような気がします。そしてその為には、体の外側ではなくインナーマッスルや骨などを繊細に動かして、それを外側の美に繋げていく必要がある。「ダンスを踊る為の体を作る必要がある」とも、よく言われていたのですが、成程それがないと動かしたいように体を動かせないわけです。
 そして社交ダンスはペアダンスです。パートナーの動きを感じて、自分も動きます。自分一人で動くのではなく相手がいる事なので、自己完結ではなく相手がどう動きたいのかを察知して対応能力が要求されます。そこはもう、感覚的な部分が大きいような気がします。
 私が社交ダンスが面白いなと思うのは、そういった理性と感覚が絶妙に融合している点です。物凄く頭を使って踊っているけれど、ペアダンス故に感覚的なものに左右される部分もある。その一見矛盾しているようで、でもきれいに成り立っているバランスが、とてつもなく面白いのです。
 あとは、土台の大切さ。最近ふと思うのですが、自分が得意な事や長年やって来た事って、その分野の言語を習得するものなのかな、と。私は社会人になってからずっと経理職で働いています。なので、簿記や数字、税務関係については母国語を話すのと同じように理解出来ます。つまり、数字に対する土台があるわけです。それが全く異分野のテクノロジーやプログラミング関係になるとお手上げです、になってしまう。それは私が、それらの言語を理解していないから。ダンスも、最初はそうでした。先生の言っている事が分からない、体が自分の思うように動かない。でも、「ダンス」という「言語」を少しずつ会得し始めると、それでお話が出来るようになってきます。面白いな、と思います。
 私は今習得したいのは、中国語と投資の言語です。中国語は、もう必死。幸いにも素晴らしい先生に出会えたので、本当に助かっています。有難い。先日先生が、「発音はとても大切です。声調やピンインが違うと前後の文脈から推察しますが、本当に…本当に分からないのです……」と仰っていたので、「先生、私、頑張って現地の方の発音を会得出来るように頑張りますね」と心に決めました。しかし先生、過去に何かあったのでしょうか…?
 あとは、投資。積み立てNISAを機に少しずつ学ぶ⇒実践を繰り返していますが、圧倒的に知識が足りない。やればやるほど、その事が身に染みて分かります。私には投資の「言語」が圧倒的に不足している。まずはその現状を、自分が理解出来た事が大きな一歩だと思い、頑張ります。
 なので、今年の目標(新年度がもうすぐはじまりますしね)。

①ダンスを深める
②中国語と投資の「言語」を会得する

 大きなものは、この二つ。時間を大切に、自分を大切に頑張ろ。良い新年度に致しましょうね。

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