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今年の目標。【首藤誠人】

先日、玉置浩二のコンサートに行ってきた。

正月に今年の目標を書いたのだが、その時ふと思い立って玉置浩二のコンサートに行くと書いた。
玉置浩二のファンクラブに入っているわけでも、昔から聞いていたわけでもない。ただ一生で一回は聞いてみたい歌声は?と聞かれたならば玉置浩二だなと思った。

誰か誘おうかとも考えたが、私は社会的に見るとまだ若者の部類である。そして玉置浩二好きは若者にとって渋いねえと言われてしまう部類である。なかなか大金を払って行く人はいないだろう。もし実は僕の周りに玉置浩二ファンがいたとしてもその人は周りの渋いねえに打ち勝つほどの愛を持っている可能性が高い。私は玉置浩二が好きなだけで全く詳しくないため怒られてしまいそう。だから一人で行くことにした。

私はS席のチケットを買った。2番目にいい席である。金額もなかなかにした。しかしS席は範囲がとても広かったらしく、私は3階席だった。3階まで上がると、座席表の前でS席なのに3階席だったおじさんが係員の人に不満を漏らしていた。そうそう自分も同じこと思ってるよ。心の中で拍手した。きっと周りにいたS席なのに3階席仲間も心の中で拍手していたと思う。

コンサートは最高だった。圧倒的な素晴らしい歌や演奏。その素晴らしさに必死に答えたい観客の拍手。上がる演者のボルテージ。確実に好循環が起こっていた。全体で好循環を作っているというより、好循環を起こさざるを得ない圧倒的なステージという感じ。私もいずれそういう誰もが納得の圧倒的なものを作りたいという願望と、ここまで行かないといけないのかという挫折を同時に感じた。

玉置浩二ポスター


今年の目標書いたなーと思って開いてみる。この時点で目標として終わっているのだが、いいじゃん今から頑張るし。

・就職活動頑張る。内定。
・研究頑張って卒業する。
・ニュースを見る。

ああお腹痛い。できていない。いややってはいることもあるんですけれども。達成されるのかしらという感じ。
次も見ていく。

・玉置浩二のコンサートに行く。

これは達成したなよしよし。


・坂元裕二に会う。


これは達成したらどんだけ幸せかと思って書いた。あまり達成する気はなかったと思う。
しかし、私はこれを年始早々に達成しているのだ。
坂元裕二の作品の朗読劇を観に東京に行ったのだが、終わった後のロビーに坂元裕二がいたのだ。最初は驚きすぎて動けなかったが、こんな機会はもう一生ないと思い、話しかけようとお互い手を伸ばせば届く距離まで近づいた。結局他の観客たちの妨害と私の勇気の問題で話しかけることができなかったが、間違いなくその気になれば手を繋げる距離で目が合った(はず)。つまり坂元裕二に会えたのだ。

こんな難しい目標を達成している。私はやればできる子なんだと言い聞かせる。
将来の漠然とした大きな不安をどうにかこうにか見ないようにする毎日が続いている。

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