★経営10周年を振り返る vol.7 〜2014年・29歳・経営4年目・横領とカードローンと北浜3号店チェリーナ邸オープンと味園ビルにバー1492を作る〜

無茶な快進撃が始まった。
 

チーナ邸もチェルピーナ邸も流行ることに成功した。
私は、仕事を人に任せる、に再びチャレンジした。
神戸時代は大失敗したけど、あの頃よりは成長してるはず。

 

そういえばチェルピーナ邸でミュージックビデオ撮影したなあ。
 

「濡れ花火」/GENSHOU-現象-
https://www.youtube.com/watch?v=0S41Juu0AR0


夏、サラリーマン時代の先輩で、泥酔友達のエリさんと再開する。
エリさんは『なんばの味園ビルにバーを作るから、しもちゃん手伝って』と言った。
昔、エリさんにはめちゃくちゃお世話になったので、もちろん手伝うことに。
 

下瀬『エリさん、初期費用はどれくらいでお店作るつもりですか?(10席のバーだから200万円くらいかな)』
エリ『2万円ならあるよ!』
下瀬『ほげーーーー!!』
 

という会話をした思い出がある。
まじかよ。
聞くところによると、前のお店の人が夜逃げしたので、お金はそんなにかからないらしい。
それにしても2万円である。
所持金2万円でお店を作ろうと思う人がいるなんて、すげえな、と思った。
1円でも節約するために、いろんなホームセンターで安いペンキや壁紙を探したり、
チェルピーナ作った時の端材を使ったり、いろんな人に助けてもらったり、
なんと、1万5000円で店が作れてしまった。なにそれ。意味分かんない。

 

2014年の夏はディープスポット味園ビルにこもりきった。
ちなみにエリさん、今では裏なんばの超有名人である。すげえぶっとんでる、酒飲み過ぎや。
 

この頃の私は、5店舗まで作ろうと意気込んでいた。
現金残高は300万円ほど。
もうちょっとお金を貯めないとなーと思い、3号店は先延ばしにしようと思ったが、
めちゃくちゃ良い物件が出てしまった。
北浜駅から徒歩2分で35坪で家賃25万円。もう意味わかんない、安い。
このチャンスを逃してはいけないと思い、申し込んでしまった。
 

ここから下瀬の大成長が始まりますが、同時に再び地獄が始まります。
 

2014年11月、3号店オープン。2号店から9ヶ月後のオープン。

 

3号店は450万円で作ることが出来た。
今回も全部自分で工事した。その様子はこちら。
これは力作なのでぜひ見て欲しい記事。

【ローコストで飲食店を作る!】大阪北浜35坪70席で初期費用432万円のイタリア酒場チェリーナ邸〜DIY飲食店作りを写真で振り返る〜
http://cheena.hatenadiary.com/entry/2016/04/09/215215


しかし、妙である。
300万円しか持ってない下瀬が、
450万円も使っている。
銀行には、早すぎる、と融資を断られた。
お金は無いはずである。


では、どうしたのか。


年利18%のビジネスローンと、
カードローンと、
クレジットカードの分割払い、でお店を作ったのだ。


頭おかしい。
こんなん絶対マネしたらあかん。


厨房機器をクレジットカードで分割払い。
現金残高はほぼ0円。


またやってしまった。
そう、繁盛しなかったら即倒産。


本当、今の社員の君たち、この頃にうちに入社しなくてよかったね。
労働条件もすげえ悪かったよ、休み少なかったし、
社長、リスクおかしすぎぃ!

経営初期の会社より、成長した会社に入社する方がいいよね。

幸い、お店は大繁盛する。
3号店北浜店はとにかく儲かった。
コストがかかっていないので、利益率40%くらい出ていた。
私は月収100万円以上安定して稼げていたし、借金返済も順調だった。


しかし、それにしても現金残高が増えないんである。
利益に対して、お金が全く増えない。
別に贅沢な暮らしはしていない。
私は不思議に思って、毎日、帳簿を細かくチェックしていた。


あ、横領されてるやん!
2015年の正月に気づきました。

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