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花屋修行vol.4|おっちゃんを見ていると思うこと。


「花束を自分で作れるようになりたい。」

そう思ったことがきっかけで、近くの花屋に弟子入りした。

その花屋でのできごとや覚えたことを記しておく。


今日は花屋修行といいつつ、花のことではないnoteです。笑



おとといで7回目の出勤。

おっちゃんにも慣れてきて、
お客さんがいない時間は、他愛もない会話をぺちゃくちゃしながら花を触っている。

おっちゃんと話していると、思うことがある。

けっこーある。笑

それは、おっちゃんに対して
「この人いいな」っていうプラスのことだけじゃなくて、
「なんでこういうこと言うんだろ」っていう
マイナスのことも含め。

前回までの花屋修行シリーズの中で、

『おっちゃんは花に対して愛情があって、
 花屋の仕事にプライドを持っている』

と綴った。

それが第一印象だったから。

でも一緒に過ごしていると、
結構【文句が多い人】なことがわかった。
結構っていうか、常にそのスタンス。

感じのいいお客さんには感じのいい対応をして、感じの悪いお客さんにはケンカ腰な対応をするし、
安いオーダーをされたら、お客さんがいなくなった後に「今日はチープな日」だと言う。

質の良いお客様が多い、(自分で言うが)レベルの高いエステサロンで働いてきた自分にとって、
おっちゃんのこの対応は、
「なんなんだよあんた。接客ちゃんとしようよ!」
と言いたくなる。

(ごめんおっちゃん。)


もちろん花に対しての愛情も、
花屋の仕事へのプライドも、
あるがゆえでもあると思うし、
長い年月の中で色んなことを経験して、今のおっちゃんが形成されているのだろう。

おっちゃんのことが嫌いになったわけではないけれど、
自分の中でのおっちゃんは、
【接客や対人関係において】は、尊敬に値するタイプではないなと思ってしまった。

でも。

そんなおっちゃんなのに、愛されている
常連さんが多い。
店の外で仕事をしていると、おっちゃんに挨拶していく人がたくさんいるのだ。

私は、常連さんが多いということは、人としても店としても信頼されているということだと思う。

(こんなに自分全開☆が許されるんだ…)
(自分から嫌われにいく人居るんだ…)

自分の悩みの大半が人間関係な私にとって、
人から良く思われたい、人に優しくありたいと思っている私にとって、
ある意味「目から鱗」なできごと。まじで衝撃。

同時に私に足りていない、必要な部分でもあると感じた。


『長所で好かれ、欠点で愛される』

私は、昔から無意識に欠点を隠そうとするところがある。
自信の無さからなのか、プライドの高さからなのかわからないけれど。

適応障害になった要因もこれが当てはまる。
店長としてすべてを完璧にやろうとして、できないことをできませんと言えなくて。

「嫌われたくない」、よりも、「がっかりされたくない」がぴんとくる。

欠点を認めて、素直に表現できるようになったらもっと生きやすいんだと思う。



おっちゃんの本来の人の良さは長所、
【文句が多い】ところが欠点なのかもしれない。


おっちゃんを見ていると、思うこと。
欠点があるからこそ、愛されるのかもしれないってこと。


今、そこに気づけてよかったなあと思う。

気づくためにおっちゃんと出会ったのかな、なんて思ったり。


私は私、おっちゃんはおっちゃん。
好きと嫌い、両方あっていい。

欠点も含めて、愛してくれる人が数人いたらいい。

そのことを理解した上で。

それでも私は、自分と関わるひとたちにはやっぱり良い対応をしたい。
そうやって、今までもこれからも自分のファンをつくっていきたいと改めて思えた。

だからさ、
おっちゃん、気づきをもらえてよかったよ。
弟子にしてくれてありがとな〜!


そんなことを思った日でした。

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