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鼠径ヘルニア(脱腸)を患った方の遠隔整体(股関節矯正)


概要

鼠径ヘルニアを患ったクライアントO様の遠隔での股関節の矯正を行いました。
数日に分けて行った矯正スクワット(全40回前後)後、身体のゆがみがだいぶ改善されました。

矯正前→矯正スクワット(全40回前後)後

長い脚側に出た鶏卵大の鼠径ヘルニア

Oさんは去年の春位に、右側の鼠径部に膨らみがでるようになり、その後肥大し現在では鶏卵大という大きさになっています。
病院で、このまま経過を見るか手術、という選択肢を提示されているご状況という事で、ご本人としては手術は避けたいと言う事です。

矯正前に送って頂いた4枚の写真の合成

送って頂いた写真からは、右脚が長いことが容易に推測されます。
遠隔での診断の結果、右股関節が外旋・左股関節が内旋した単純系の股関節で、右股関節が過度に外旋して仮性延長し、脚長差が大きく、
①右の骨盤が高くなっていて、左脚の膝関節も内旋している故に、
②右膝の位置が明らかに高くなっているのが分かるでしょう。
こちらは、始めから外旋した股関節の長い脚側に鼠径ヘルニアがでていて
③右側の骨盤は後傾しています。
最初から外旋した長い脚側に鼠径ヘルニアが出ている当方では初めてのケースとなる事もあり、矯正は特に慎重に進めています。

以前に、長い脚右膝の損傷

Oさんの場合、身体の問題はこれまで足に出ており、怪我を除けば長い方の右膝(以前に膝半月板や右前十字靭帯の損傷)に出ています。
症状は短い脚側から出始めるという磯谷理論ですが、膝部位に関しては長い脚側からでやすいとしています。
もちろん、短い脚には重心の比重がかかってくる為、短い脚の膝から自覚症状が出ているケースは多いですが、股関節が左右相対的により外旋して長くなると、膝関節もより外旋する為負担が来るという理論通り、Oさんの場合も過去に損傷が起きています。
当然、脚長差を縮める事で、今後、こういった事が起きる可能性は早急に減少して行くでしょう。

以前に、右脚が長い場合の呼吸器系の機能亢進(喘息)

以前の記事で、鼠径ヘルニアと呼吸器系の症状との関わりについて書いた事があります。
左脚が長い体癖6種(呼吸器系の機能低下)が入っていると思われる方々の例ですが、今回のケースは右足が長い場合の状態である呼吸器系の機能亢進、以前に、気管支喘息(気道の過敏性の亢進)の症状を抱えていたと言う事です。脚長差が増大するに伴い、現在では、息を吸い込むのがお辛いという状態に陥っておられます。

右脚の長い人はテニスをすることで脚長差が増幅する

何が、このように脚長差を増長させたのでしょうか?
Oさんは10年程前にテニスをされていたのですが、そこから身体が悪くなっていったという事です。
テニスと言えば、左脚に重心をかけて、ラケットを振る時身体を左側に捻じる動作の連続ですが、これは、左脚が長い人がやれば身体が整って行くのですが、右脚が長い人がやると脚長差が増幅してしまうスポーツなんですね。

右脚が長い方は筋力があり活動的なので、積極的に運動を良くするのですが、自分の股関節タイプに合わない運動を続けることで脚長差が開いて体がどんどん悪くなっていくというパターンがあります。
Oさんの場合も、テニスで脚長差が増大して改善されることなく10年が過ぎ、鼠径ヘルニアが発症してしまいました。
ただでさえ個人差はありますが、脚長差は時の経過と共に増大するものなのです。

今後、このままでは鼠径ヘルニアの症状が左側にも出ないとは限らず、根本から身体を整えたいということで、今回、遠隔整体を受けられました。

矯正スクワットで右回りが出来るようになる

始め、脚長差が大きく、右脚が長い場合の左重心で右脚から踏み出す左回りはできるのですが、左脚から踏み出して右回りをすることができませんでした。
『右回りをして下さい』と言っても、左にしか回れない程、重症でしたが、

左脚内旋を矯正する矯正スクワットを3回やって頂くと、脚長差が縮まったので歩きやすくなられ、身体が温かくなったと言われました。

この矯正スクワットは、例え、歩けなくなった方でも十分な効果を引き出す事ができ、筋力を必要とするハードなものではないのですが、このように身体が整うと人の身体は温かくなるんですね。

矯正スクワット3回×5セット
矯正スクワットの回数10回超えた辺りで、こわごわと右回りをできるようになりました。

更に、矯正スクワット3回×4セットを日を空けて行いました。
それでも、左足に右足を一回揃えて前に進む感じでしたが、最後のスクワットをした後でようやく、左足より右足を前に着地する事ができ、歓声が起きました。

矯正前と後の後ろから見た写真比較

その後、数日の間隔を空けて、ご自身でもスクワットを何回か行った後、
送って頂いた写真では、かなり身体が整って来ています。
左膝関節の内旋が矯正されて左右膝の位置が揃ってきて、背骨の歪みがだいぶ改善されました。

矯正スクワット(計40~50回位)を行った後の変化

矯正スクワットで大まかに身体が整ったので、これからは、自己矯正法を軸にして身体を整えて行かれます。

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