井上 郁

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井上 郁

ライター用アカウント。 マンガ・アニメ・ゲームを総合文化研究の俎上に載せ、記号論の観点から考察しています。

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RPG MAKER WITH『日はまた昇る』制作発表会

2024年4月11日発売のRPGツクール最新作『RPG MAKER WITH』において、プレイステーション3とWiiのゲームハード戦争を追った『日はまた昇る』を制作します。 任天堂のスパイがソニー(SCE)に入社してプレステ陣営の動向を探るという、完全オリジナルストーリーとなっております。 制作までのいきさつ 物語の起点となるのは1999年、PS2が発表され、その成果を買われたプレステの生みの親・久夛良木さんが社長に就任、長崎県にプレステの生産拠点が出来た年です。 主

    • 幻想水滸伝の思い出 故・村山吉隆さんを偲ぶ

      2024年2月6日に他界された、幻想水滸伝の生みの親・村山吉隆さん。 プレステ世代を直撃したシナリオライターの1人として知られ、およそ20年の時を挟んで幻想水滸伝の精神的続編『百英雄伝』を4月23日に発売します。 ワイルドアームズの魂を受け継いだ『ARMED FANTASIA』が後に続き、クラウドファンディングによるJRPGのリバイバルが続いていますが、それもそのはず。 PS1の頃にはRPGというジャンルは既に飽和しきっており、よほどの力作で無ければ後発の新規タイトルが

      • RPG MAKER WITH『日はまた昇る』(2)シナリオ制作に取り掛かる

        ロープレすぎる3社協業のお話 ソニーの「S」、東芝の「T」、IBMの「I」。 RPG MAKER WITHで制作中の『日はまた昇る』は、世界王者の任天堂を倒すべく、STIの3社が協業した24年前のお話です。 私はこのお話が大好きでして、当時は日本中のプレステファンがCELLコンピューティングの熱に浮かされていたのを覚えています。 何せCELL開発の過程がロープレすぎる。 業界の覇権を担うソニーが、最初にIBMを仲間にし、次に東芝を仲間にした後、3社がアメリカ・テキサス

        • RPG MAKER WITH『日はまた昇る』(1)日本とアメリカを繋ぐ

          RPG MAKER WITHで制作中の『日はまた昇る』。 まず最初に冒険の舞台となる日本地図とアメリカ地図を制作し、成田空港とJ・F・ケネディ空港で2つのマップを繋ぎました。 日本地図 日本地図は体験版で制作し、製品版で道や橋を追加しました。 北海道は雪マップに変えて白くなってます。 アセットデータもWITHにアップロードし公開中です。 アメリカ地図 日本(256×256)より狭いアメリカ(50×30)。 IBMの技術者は日本に来日予定なので、アメリカマップでツ

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        RPG MAKER WITH『日はまた昇る』制作発表会

          10000字を超える誹謗中傷を行ったライターを刑事告訴しました

          隼瀬茅渟(https://twitter.com/tinu_hayase)氏を、刑事告訴しました。 noteに10000字を超える誹謗中傷記事をアップした侮辱罪です。 警察の取り調べによると、隼瀬氏も容疑を認めているとの事です。 noteに開示請求を行った3年前の民事裁判で既に勝訴しており、そこで得られた情報を基に個人を特定し警察に被害届を提出、受理された後に書類送検となりました。 告訴を行った過程で、隼瀬氏には私が何者であるかが伝わった事かと思いますので、それを前提に

          10000字を超える誹謗中傷を行ったライターを刑事告訴しました

          10000字を超える誹謗中傷を行ったライターを名誉毀損で訴えた話

          ※この記事は、『鬼滅の刃』の最終話までのネタバレを含みます。 少し前に、私が出くわした事件についてお話します。 2020年11月7日、リアルサウンドブック様に寄稿した『鬼滅の刃』の記事が公開されたすぐ後、隼瀬茅渟(@tinu_hayase)というライター様より「トンチキだ」という旨の反論記事を頂きました。 こちらのトンチキ記事では、 ツイート画像をスクリーンショットし、(複製権侵害) noteに無断転載した後、(公衆送信権侵害) 10000字を超え計27回に及ぶ誹

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          未来少年コナン インダストリア兵の当たらない銃撃が何回命中したか調べてみた

          当たらない事に定評があるインダストリア兵の射撃能力。 天空の城ラピュタに登場する政府軍の銃の腕前もなかなかのポンコツですが、未来少年コナンのインダストリア兵は、全26話およそ752分(ラピュタの6倍)もの銃撃の機会を与えられながらむざむざと躱され続け、ついには世界征服の野望を阻止されるに至ります。 宮崎アニメにおいて敵が所持する銃は、主人公をピンチに追いやり、活躍を引き立てる為の小道具として使用されています。 銃弾が命中したら物語がそこで終わるのでめったに当たりませんし

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          私が17年かけてポケモンシリーズの奥深さを伝えた話

          突然ですが、私はオタクであります。 しかし、普通のオタクではありません。 学者という立場を利用して好き放題やってるオタクです。 数年前、ドラクエ10をやってる時に「常世」というワードに出くわした時は、本居宣長ゆかりの地を訪れる名目で伊勢志摩サミットにかこつけて皇學館大学にお邪魔し、常世の概念を気の済むまで理解した後、語学に活かす事なくドラクエのストーリー考察に活かす暴挙に出た、マッドリングイスト(言語学者・狂)であります。 こうした傾向は、私が学生の頃から続いておりま

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