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毎日読書#220 『天使の囀り』(貴志祐介)

先日、ホットゾーンを読みました。再読だったのですが、これがもう、怖くて面白いわけです。

この記事にまったく「スキ」が付かないので(笑) きっとグロテスクな内容はお好みではないのだろうなと思ったのですが、この『ホットゾーン』で何かのスイッチが入ってしまったのか、つい手に取ったのが貴志祐介の『天使の囀り』でした。

こちらはもちろんフィクションなのだけど。いやぁ、最低です。

最高に面白いんだけど。最低ですね。

著者の貴志祐介は、割と幅広い作風の方で、嵐の大野智主演のドラマ「鍵のかかった部屋」の原作となる防犯探偵・榎本シリーズのようなものを書いていたり。映画化された『悪の教典』のようなサイコ・ミステリーを書いているかと思えば、コアなファンも多い『新世界から』というわりと傑作なSFを書いていたりする。

どれも面白いし、これらの作品から貴志祐介の世界に入ってきた人も多いと思うけど、個人的に「真骨頂」だろと思うのは、やはりホラーだ。

特に映画にもなった『黒い家』と、今回紹介する『天使の囀り』は特にしびれるので、是非試していただきたいなぁ。

天使の囀りは、謎の奇病の発生から始まりるのだけど、コツコツとネタが明かされる構成なので、あまり詳しく説明するのははばかれる。おそらくネタバレをしたところでこの作品の気持ち悪さもドキドキもハラハラもブツブツもぐちゃぐちゃも損なわれないのだけどね。

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