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【基礎用語解説】ワイヤボンディング

ダイボンディングを経て基板に接合された半導体チップの電極と、半導体パッケージの電極を金のワイヤーで電気的に接合する工程です。

ワイヤに金を使用するのは、化学的安定性に優れており、極めて酸化しにくいこと、また電気伝導性が高いためです。

ワイヤボンディングは4つのステップを通じて行われます。

ワイヤボンディングの原理(出典:アダマンド並木精密宝石株式会社
  1. ボール形成
    ノズルから極細の金線を排出し、スパークで先端を溶融しボールを形成します。

  2. 圧着
    ボール・金線を加熱し、超音波をかけながら基板に圧着します。

  3. ループ形成
    チップと金線が接触しないように、チップを避ける形でループを形成します。

  4. 圧着➁
    基盤の端子に金線を圧着し、切断します。

この一連の作業が1秒間に20か所以上行われるため、動画で見るとかなり迫力があります。

参考文献

ワイヤーボンディングとは?種類と原理 | Semiジャーナル (semi-journal.jp)


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