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相生あおはの放浪旅行記 (part5/7)

相生あおは

この記事はオモゐデ漁船アドベントカレンダー2020 16日目の記事です。

内容は6泊7日の旅の5日目(2020/3/17) : 静岡付近(寝台特急泊)→札幌です。

1. 行程5日目開始 サンライズ瀬戸際

    おはようございます。時刻は午前5時半。連日の早起きで自然とこの時間に目が覚めました。大き目のロータリーに静岡市美術館、おそらくここは静岡駅でしょう(下図)。時間的には二度寝しても良かったんですけど、なんか寝ない方が良い気がして暫く起きてました。結論から言うとこの判断は英断だったのです。野生の勘すごい。

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    列車はその先、東海道新幹線の車庫を横目に通過し…(下図)

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    JR東海の見慣れた列車とすれ違いながら東へひた走ります(下図)。

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    暫くすると時刻は午前6時、日の出の時間です。昨日は出雲市で見送った太陽とここ静岡県富士市付近で再会です。この朝日に照らされた、これから目覚める街の光景は一日の始まりの期待を感じさせてとても好きです(下図1)。なおこのすぐ右に見える富士山はご機嫌斜めのご様子(下図2)。

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    富士駅を発車すると車掌さんとすれ違ったため、これから東京で乗り継いで小樽に行く旨を伝えました。「小樽!?」と大層驚かれていましたがまぁそれはそう。東京8時20分発の列車を伝えたところ、間に合うよう手配いたしますと仰ってくれたのでとりあえず一安心。その後にこれからの停車駅の予定到着時刻案内が車内放送でされたんですけど、東京到着は8時半過ぎだった記憶があります。遅延悪化してるじゃんか…

    ここで寝台特急の嘘か本当か分からない、いざという時に使える豆知識とかをば。いつからかは知りませんがこういう夜行列車は行楽目的が多いせいか、遅延した時は他の列車の運行の邪魔にならないように鉄路を譲る規則があるんだそうです。だからさらに遅れたんでしょうね。また私が乗ったサンライズ出雲号に岡山で連結する高松からの列車名をサンライズ瀬戸号と言います。先述の通り、こういった寝台特急は一旦遅れるとそれが悪化する一方ゆえに旅人の旅程を崩壊させることがあることから、見出しにもあります通り"サンライズ瀬戸際"と揶揄されるとのことです。いや草じゃないが、という気分で静岡県内を東に進んでおりました。

    その後の再度の放送にて、熱海駅で東海道新幹線に乗り換え(もちろん無料)すれば東京には7時半過ぎに到着するとの案内がありました。東京まで沿線の満員ホームを眺めながら2階寝台席でのんびりとビールを飲みたかったなァ↑という気持ちをグッと抑えて熱海駅で降りる決心をしました。

    大学進学で仙台に引っ越すまで通学で毎日のように使っていた懐かしい車両が停まってる沼津駅を通過し…(下図)

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    はぁ私の宿よ。熱海駅で下車です(下図)。時刻は6時45分頃。ホームは通勤客でいっぱいでした。普通に下車しただけなのになんか通勤客にじろじろ見られました。私はそういう人にはならないように、と思いました(白目)。

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    さて思いがけず使うことになった東海道新幹線熱海駅。ここはこだましか停まらないハズレ駅です。逃したら大変だ…と思ったらどっこい、この時間帯は通勤通学需要があるらしくかなり本数がありました(下図)。おそるべしJR東海のダイヤ。ハズレ駅なんて言ってすみませんでした。

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    ホームに上ると山手線顔負けの頻度で列車が通過していきます。私が待ってる間にも2本ほどが通過して行きました。誉め言葉なんですけど、狂気。しばらくすると東京行きが来ました(下図)。また私と同じムーブをしている方が何人かいらっしゃいました。下図に写ってる方もそうです。皆さんどちらに行かれるのでしょうか。こうして同じ列車に乗っていた者が散らばって別々に旅路を歩んでゆく様、人それぞれに物語があるのだなと感慨深くなります。一方新幹線車内の方も、混んでたらやだなぁと思ってたんですけど何とか座れました。大きな荷物は意外と足元に収まり一安心。

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    さてここでご紹介、激レア物件ことこの右に写る振替乗車票(下図)。遅延して振替輸送された時にのみ貰えます。東京駅で乗り換えるときに二枚合わせて改札の駅員さんに渡すように寝台特急列車内では言われたんですが、東京駅では回収される素振りが一切なく固まっていたら「そのままどうぞ~」と言われたので貰ってしまいました。右のはいいけど左のは回収されたくなかったけど、まぁよかったのかな…

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2. なんとか東京駅到着 最高の贅沢で優勝気分

    東京駅到着。使うはずもない東海道新幹線の東京駅ホームの駅名標をまさか見ることには(下図)。時刻は午前7時半過ぎ。次乗る新幹線の時間までなんと50分程あります。新幹線恐るべし。というか本来の乗り換えに1時間以上の猶予時間を設定していた過去の私に拍手喝采です。い、いや~遅れること見越してたんですよ(震え)

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    東海道新幹線ならこれ読んでらっしゃる多くの方が使われたことがあると思います。東京駅ホームと言ったらこれでしょう(下図)。

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    \ねばる/カスピ海ヨーグルト。インパクト強くて謎くて個人的に好きな広告上位です。さてそんなことはどうでもよくとりあえず東北・北海道新幹線のホームへ(下図)。

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    いやぁ安心しますわこの光景、帰省・帰仙(仙台に帰ることをこう呼びます)で何十回と使ったことでしょうこのホーム。いつもは「これから仙台帰るんかぁ…」という気分なんですが、今回はその仙台すっ飛ばしその先は北海道という大旅行。いつもは仙台で降りる新幹線を、今日はその終点である新函館北斗まで、それも贅沢にグリーン車課金です。この日のために旅行初日・2日目は極限まで交通費をケチったのですから。気づけばもう旅も終盤、北海道の次はもう仙台に帰らねばなりません。ウィニングランというか寂しさというか、そんな入り混じる気分で駅弁屋に向かいました。

    目当ての駅弁をゲット。するとホームには現在日本唯一の2階建て新幹線(下図)。本当は今年度頃で廃車になるはずだったんですが、昨年の北陸新幹線車両の浸水被災とか云々で2021年秋頃まで使われることになったらしいです。こういつもホームで見送ってた車両がいなくなるのは少し寂しいです。

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    2階建ての上越新幹線を新潟に見送ると、北海道への列車が入ってまいります(下図)。はやぶさ7号、途中停車駅はなんと大宮仙台盛岡新青森のみで、終点の新函館北斗までは4時間を切ります。(ダイヤ的に)多分これが一番早いと思います。さらになんとこの列車だと飛行機より早く函館に着くそうです。その勢いで札幌延伸がとても楽しみです。頑張れ北海道新幹線。

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    寝台特急からのグリーン課金の上に駅弁とビールで最優秀賞(下図)。そもそも2016年に流行った"二郎からのセイクで優勝せぇへん"の文句は一体どこで生まれたんやら。二郎すら食べきれず友達に助けて貰ったことのある私がその後にセイク決めたら確実に嘔吐すると思いますが多分まぁ一般的な方々のそういう優勝気分と今の私の気分はきっと一緒なんでしょうしらんけど。

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    そんなわけで買った駅弁は東京駅で買える駅弁の中で好きなのベスト3に入るまぐろいくら弁当。それに(昨日出雲市駅で買った)ビール500mL缶。卒論から逃げ切った開放感とはまさにこのことでしょう。ちなみに私がやっつけでぶん投げた卒論内容、本当はいろいろ実験条件の検討をすべき内容だったんですけど、そんなことしてる精神的余裕が全く無かったため山勘で条件を定めて実験したら偶然メチャメチャ高精度のデータが得られた、そんなひっでー内容でした。一発ツモ裏6!そんな感じ。人間、マジで追いつめられるとわけわからん能力発揮するんですかね。卒業できましたしまぁ時効です時効。許せ…

3. 東京駅出発 東北・北海道新幹線で北の大地へひとっ飛び

    列車は定刻通り8時20分に北の大地に向けて走り出しました。早速新幹線は快走…とは行かないんですねこれが。乗ったことある方はわかると思いますが、東北新幹線って東京から大宮まで全然速度出さないんですよね。一部界隈からは特急料金を返せと言われるレベルです。正直遅いんですがいろんな建物が高所から見下ろせるので、意外と見飽きないなぁというのが私の感想です。特に、どのあたりに大都市圏があって人の流れはどうあって等、下に見える私鉄等の分岐を見たりしていろいろなことを想像するととても楽しいです。が、何十回と通ると流石に飽きますしそんなのはすぐ横の線路を走る埼京線でも十分ですね。あぁちゃぶ台返ししちゃった

    そんなボロボロ言われるこの区間、荒川を渡った辺りから富士山が見えるんですよ。空気が澄んだ冬の晴れてる日は見えることが多いですね(下図)。今日の朝6時頃はあの山の左あたりにいたというんですから、たった約2時間半でここまで来れる交通機関を作り出した人類って生き物はすごいです。

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    大宮までのこの遅い区間、実は個人的エモスポットが一つあるんです。それがこのさいたまスーパーアリーナ(下図)。催事や観戦で行ったことはおろか立ち入ったこともありませんが、ガラスの反射で自分が乗っている列車が乗っていながらに見ることができるから私は好きです。まるで別視点のカメラで自分の列車を映しているような感じがして、旅情が掻き立てられて気に入ってます。実はこの東北新幹線沿線で、東京-仙台間だと私の知る限りここ以外ここまではっきり見える場所はありません。乗る際は大宮到着放送が入ったら是非進行方向右手方向に目を向けてみてください。

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    大宮から仙台までは何度も通って飽きたので記録はありません。福島駅を通過して少ししたところで並走する在来線の桑折(こおり)駅が年末年始になるとライトアップされるのが綺麗くらいでしょうかねここ。まぁそんな感じで大宮から1時間で仙台。さすが日本最高速の320km/h運転はえげつないです。なんかすれ違ったな~こんな白い新幹線あったっけ~と思ったら検測車両でした。地味に激レアです(下図右)。

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    普段ならとっくに荷物整理して下車してるんですが今回は降りません。仙台市民は案内放送が入る前に、車窓左手に市内では有名な鉄塔群が見えると下車準備をします。私も新幹線の減速を感じてしばらくしたら左を見て、鉄塔が見えてきたときには立ち上がりそうになりましたが、今回は逆に降りてはいけません。なんたるこの開放感。さらに今座っているのは実質貸し切りのグリーン車。思い切って心身ともに伸びをして小休止をしました。

    仙台を発車するともう320km/hを出してました。エグイて。すると右手には、初めて見たんですが仙台駅北にある新幹線車両センターが(下図)。よく見たら北陸新幹線の車両がぶった切られてますね。約45億円の鉄道模型。

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    気づいたら盛岡でした。遠くには冠雪した北上高地があります(下図)。多分左手には旅行初日で眺めた奥羽山脈が見えてます。そういえば盛岡市って盆地っぽくなってるんでしたっけ。その割には果実栽培の話は聞かんな。京都市よろしく夏場は暑そうだなぁ…

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    列車は盛岡をすぐに発車、岩手の山奥を進みます。ふと車窓に目をやると植生が温暖な地域のそれではありません(下図)。岩手出身の文豪である宮沢賢治の詩『一本木野』に出てくるカラマツを想起させる光景でした。調べてみたらその詩の舞台は岩手山麓だそうで、位置関係的にあながち間違ってはいなそうです。

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    さて列車はあっという間に本州の先端、新青森に到着(下図)。本当に早かった。さてここで乗客数についてですが、実に東京発車時点で私含め2人、盛岡からは閑古鳥が一斉に乗り込んできました。本当に経営が心配。

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4. 新青森駅出発 遂に上陸する北の大地

    さてここからは北海道新幹線の領域です。新青森は以前酸ヶ湯温泉に日帰りで行ったことがあり来たことはあったのですがここからは未知のエリアです。念願だった北海道上陸に胸が高鳴ります。

    さてここで少し鉄分をば。これから通る青函トンネルは在来線と新幹線が一緒に通る珍しい区間となってます。偶然にも貨物列車とすれ違う光景が新幹線から望めました(下図)。これ在来線の車窓ちゃうんですよ。新鮮。

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    また、線路幅が違う在来線と新幹線が一緒に通れるように、線路が3本になっています(下図)。話には聞いていましたが初めて見れて少し感動。詳しく知りたい方は"青函トンネル 三線軌条"とかで調べてみてください。

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    青函トンネルに入るとご丁寧に案内表示が流れました(下図)。またグリーン車には私以外は鳥しか乗っていないというのに車掌さんが丁寧に青函トンネルの歴史等について車内放送で説明してくださいました。これ、毎新幹線で行っているんでしょうか?ただまぁ聞き飽きない気がするんですよねこの歴史。私は。

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    さらに鉄分をば。貧血予防にもってこいですよ。この青函トンネル内には海底駅があるのをご存じでしょうか。以前は2駅あり、新幹線が通る前は降り立つこともできたそうです。ただお察しの通り改札なんてありませんし降りたところでスーパーやゲーセンはありません。実はこの駅、地底人のための駅とかではなく、当時世界最長だったこの青函トンネルの途中避難所的役割として設けられたんだそうです。怖いもんね。いまは駅ではなくなりましたが、非常時にはここに停車して旅客を避難させるんだそう。青函トンネルは他のトンネルと桁外れに長く、何十分も暗闇が続く異様な空間になっています。が、突如として明るくなる瞬間が2回だけあり、それが元海底駅のサインです(下図)。なんかぱっと見だと上越線の土合駅(日本一のモグラ駅ってやつ)とかみたいだな。ちなみにこの青函トンネル、30分で25mプールが満杯になる勢いの塩水湧水があり、それを地上に汲み出す機器のメンテナンスや、過酷な条件下のトンネルの点検等で日夜多くの方々が駐在されているんだとか。インフラ管理って本当に大変です。私が払った特急券・グリーン券代もそういった方々に支払われているのだと考えると、こんな2万弱で通れてしまうのは安すぎると私は思いました。この青函トンネルに関する資料館が北海道青森県両地域にあるそうですので、一度は足を運びたいです。

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    さて新青森出発から40分、青函トンネル突入から30分(!)、生まれて初めて北海道の大地を目にしました(下図)。なんとなく遠くに見える、ススキや笹のようなイネ科植物の枯れた葉の色が良く見えるのは本州の植生とは明らかに違うな~と勝手に思ってました違ってたらすみません。彼らは落葉するイメージがありません。なんで?

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    しばらくすると車内放送があり、右手には標高334mの函館山が見えるとのこと。見てみたら星の王子さまに出てくるうわばみにマジそっくりで可愛かった(下図)。本当に阪神関係なかった。

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    もうじき終点との放送が入り、荷物を整理します。9号車というグリーン車の号車番号にこの表示、次見れるのはいつになるのでしょう(下図)。途中車内が少し暑くなってきたのでその時に車掌さんとお話したのですがとても優しい方でした。案内がとても丁寧だったのも、明らかに風貌が旅行客のそれだった私への配慮だった…?流石に無いか。そんな新幹線をもうじき後にする一抹の寂しさすら覚える、そんな光景でした。しかし、そんなしみじみとしている私の耳に飛び込んできた「札幌までの所要時間は3時間半です」の一言に凍り付きました。いや旅程立てるときに把握はしてたんですけど、実際に来て体感してみると流石にビビります。でっかいどう。

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5. 新函館北斗駅到着 北の大地に初めまして

    新函館北斗到着。そして北海道の大地に初めて足を下ろしました。もう3月なのに一ヵ月分くらい逆戻りした体感気温でした。流石北海道、試されている…。と感動しながら駅名標に目をやります。初めて見るフォーマットに新鮮さを覚えました(下図)。

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    Youtubeにある北海道の旅動画でよく見た光景が目の前に広がっています(下図)。「本当に北海道に来たんだ!」という喜びを片手にコンコース階へと向かいます。よく見るとエスカレータ入り口に自動ドアがあり、数年前に長野県の田舎駅で見た同様の防寒設備を彷彿としました。確かに3月中旬でもこの時期とは思えない寒さでしたし、本気の北海道はもっと寒いんでしょう。試される大地だ。

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    さて私はここから札幌方面に向かいます。在来線乗り換え口も眺めましたが、そんな赤字経営を一切感じさせないとてもきれいな駅舎でした(下図)。それに人件費削減で職員は少ないのかと思いきや、客側が恐縮してしまうくらいの厚い接客を受けました。この時期の利用客は貴重ということなのかもしれませんが、北の大地の熱烈な歓迎に思わず心が躍りました。

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    ふと、乗り換え通路から函館方面眺めます(下図)。ここを見ると北海道らしいだだっ広い大地の片鱗を垣間見た気がします。ここ新函館北斗駅はその昔、渡島大野という小さな駅だったんだそうです。単線の線路から二股に分かれて上りと下りの列車交換ができるという、今もそうですけども、そんな当時の面影がそこにはあった気がします。まぁ当時の駅は1ミリも知らないんですけど

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    ホームに降りると本当に猫でもわかるんじゃないかというレベルの丁寧な発車案内表示が(下図)。これ仙台駅にも欲しい

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    風除室を抜けホームに出ます。するとなんとも北海道のローカル線らしい車両が反対ホームに到着していました(下図)。もう秘境駅巡り動画で散々見た車両です。それが目の前に停まってます。おお、エモい…

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6. 新函館北斗駅出発 札幌までは3時間半だと…

    そして程なくすると札幌行きの特急が到着(下図)。ぱっと見は電車なんですけどこれ気動車なんですね。初日の米坂線の悪夢が蘇りましたがそんなことはなく、綺麗な外装に負けない車内はとても快適でした。

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    何回も同じセリフを言って申し訳ないんですけど、旅動画で何回も聞いた車内チャイムでまず「エモ!」。自動放送の大橋さんの声で「エモ!!」。停車駅案内が当然ながら全て北海道の地名で「エモ!!!」。そんな子供みたいなテンションを抑えつつ静かに車窓を眺めていました。しばらくすると大沼が見えてきます(下図)。氷結した湖面(沼面?)に積もる雪に加え遠くが見通せない霧。未知の世界への入り口という感じがして深みがすごかった。

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    もうとにかくアホみたいに車窓を撮ってました。さらっと流していますが、2つ先の駅までの間で20枚くらい撮ってることが画像フォルダで確認できました。その中でも特に北海道らしいな~と思った光景がこちら(下図)。もうわざわざ説明せんでも明らか内地の光景ではないでしょう。この"内地"という言葉、本州だけでなく四国九州も指す、北海道の補集合?を指す言葉らしくて便利だなぁと思います。折角なので使わせてもらいましょう。

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    さて列車は森駅に到着(下図)。社長!カード駅ですぞ!私も中学受験時代に一家でやってた桃鉄でこの駅を知りました。そんな方も多いんじゃないでしょうか。桃鉄気分だともうじき札幌のはずなんですけどまだ噴火湾の入り口にも差し掛かっていないんです。それもそのはず3時間半の乗車のうちまだ30分しか経過してない。いや確かに駅の向こうは海というこの光景は広い世界を感じさせる絶景ではあるんですけど、出雲市からの寝台特急はそこまでよく寝れてないし新幹線もグリーン車とはいえ約4時間乗ったしで、連続移動の疲労感が突然襲い掛かってきました。車窓もこのように綺麗なんですけど、北海道出身の友人の「車窓は秒で飽きるよ」のネガキャンリプにトドメを刺され、気づいたら寝ていました。

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    目を覚ましたら登別(下図)。北海道民は登別クマ牧場のCMネタで釣れるそうです。皆さんも是非お試しください。そういえば架線が見えますね。室蘭から札幌までは架線が張られていて、電車の特急が走っているのでその設備です。今乗ってるのは新型で快適と言えど気動車。"気動車"って言葉の響きで疲労感が増してしまう気がしませんかね、電車に乗り換えたいっす(?)。

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    さて列車はもうじき苫小牧というところです。その一つ前の駅の写真がこちら(下図)。ホーム端の写真で恐縮ですが、こちらが青葉駅、相生-青葉の切符有効期間最後の駅です。ここからは青葉-小樽の切符に持ち替えます。ちなみにこの駅は明日訪れます。

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    苫小牧を発つと車窓左手には"飛行機にも乗れる北海道大物産展場"こと新千歳空港が見えてきます(下図)。実はこの記事を書いてる約1か月後に再び北海道に訪れるんですが、ここで1日潰す旅程を組んでおります。北海道通・北海道出身・在住のフォロワー・友人・TL界隈が皆口を揃えて勧めてくるので本当に楽しみです。予算は1万円くらい考えておいた方が良いですか?キャリーバッグも行きは荷物ほぼ空状態にした方が良いですか?

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    新函館北斗駅を発ってから約3時間半、ようやく乗換駅の新札幌駅に到着(下図)。いやぁ長かった。札幌行きの特急に終点まで乗らずにここで降りた方が後続の小樽行きに同じホームで乗り換えられるんだそうでここで下車しました。大荷物だったので本当に助かりました。Yahoo乗り換え案内くんマジ優秀。この子無しで旅程は立てられないっす。

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    新札幌駅の時刻表を見たら、日中でも1時間に普通・快速列車だけでも6,7本は走ってるらしく、「ここなら楽しく暮らせそう!」ってなりました。そして待っていると今度は電車がやってきました(下図)。側面の行先表示器には最終目的地"小樽"の文字が。やっと到着するんだという心ピョンピョンする気持ちで乗り込みました。

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    札幌駅でかなりの人が乗降し、列車は駅を後にします。そこから小樽までは本当にすぐでした。

7. 小樽到着 念願の小樽ビールを味わう

    昨日に出雲市の改札を入ってから約22時間、距離にして2,000km以上の列車旅にピリオドが打たれました。ようやく北海道は小樽駅に到着。いやぁ感慨深い。思わず「着いた~っ!」と声が出てしまいましたが大荷物と一緒なので許されるでしょう。あ、縦長画像すみません(下図)。駅名プレート?には"本場の味サッポロビール"の文字が。その向こうにはガス灯に模した電球があります。ガス灯の上に排煙管のような設備がありますから、その昔は本当にガス灯がこの場所に灯っていたのではないでしょうか。なんとレトロな…エモいぜ。

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    小樽駅舎を撮ろうとしたんですけど、駅の目の前に札幌行き高速バスの乗り場があるのが気掛かりでした(下図)。札幌-小樽間はJR北海道の快速が走ってるというんですからすごい喧嘩売ってるなぁバチバチやなぁ…と何とも言えない気持ちになりました。ただここら辺の方々は車社会らしく、列車より自家用車(orバス)というのが定着してるとのことで、仕方ないのかなぁという気持ちです。

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    さて小樽ビールを飲みに行きましょう。駅前から日本海方面に一直線に伸びる目抜き通りを下ってゆきます。この時コインロッカーで預けたかったのですが見当たらなかったため根雪の上をコロコロ引いて歩いていきました。暫くするといかにもな運河が見えてきました。これが小樽運河です(下図)。

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    小樽出身のとある先輩から聞いたんですが、都市開発の時にこの運河を埋めるか否かの論争があり、折衷案として半分を観光通路にしたところ観光名所として定着したから結果オーライ、みたいな背景があるそうです。

    しばらく歩き交差点を右折すると、見えてきました、小樽倉庫No. 1こと小樽ビール(下図)。

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    飲みかけ画像ですみません。思わず飲んじゃった…贅沢にビールと食事を!と思ったんですがこの長旅で現金が底を尽きそうだったのでこのパスタになりました(下図)。本当は本場ドイツらしくウィンナー盛り合わせとか色々注文したかったのですがそれは次回ということで。ちなみにこのビールの黒さはウィスキーとは違い、栄養分が化学反応で褐変したものです。いや~香ばしかった。「誰とも似てない」を謳い文句にしているこの小樽ビールですが、確かにほかで飲んだことのない香りと風味でした。

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    残金に余裕があるとのことでピルス調のビールを注文してみました(下図)。私はヴァイツェンよりこっちの方が一般的には好きなんですが、ここのは先ほどの黒ビールの方が好みかもしれないです。

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    ゆったりとビールを飲んでいると店内BGMからはビッグバンド風アレンジのラコッツィ行進曲が流れてきました。思わず「!?」となり思わず動画を撮ってしまいました。店内の雰囲気と最高にマッチしていたせいで、以後この曲を聞くと小樽ビールを連想するようになってしまいました。完全にパブロフの猫(?)です。ウェスタン調の枠組みに赤銅色の稼働中醸造タンク、そこは完全に中世ヨーロッパの世界でした(下図)。アレ食い違ってる?まぁ日本から見たら欧米って一括りに出来ますし誤差ですよ誤差。

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    店を出ると日没を過ぎておりました。小樽運河もまたさっきとは異なる様相。静かな水面に映る灯りとレンガ調の散策道、付近の建物のぼんやりとした灯りも相まって幻想的な雰囲気でした(下図)。

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    小樽から列車に揺られること約30分、本日の宿の札幌に到着(下図)。「ようやく着いた!」という気持ちが2回目です。

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    駅構内をふと見渡すと釧路行きの特急の案内がありました。新函館北斗から移動した今だからこそ、釧路がすさまじく遠い場所ということが分かります。なので存在は知ってはいてもいざ現物を見るとテンションが上がりました。改札上の発車案内も聞きなれない行先がずらーーーっと並んでおり、異国の地に来たという実感を際立たせてくれます(下図)。

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    さて宿に荷物を置いたので、いつものごとく北海道の称号を得ておきましょう。北海道に行ってきました(下図)。なんとここ北海道で10都道府県制覇だそうです。あとなんかレートも上がったんで、小樽ビールにはそういう効果があるんだと思います。みんな飲みましょう小樽ビール。

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    さて宿に戻り、ふとテレビを点けると天気予報がやっていました。が、よく見ると地名が全て北海道です(下図)。いつになったら内地の予報になるのかな~~と思ったら終わってしまいました。天気予報上の地名って札幌と釧路、稚内だけじゃないんですね。この光景は初北海道の身としては非常に新鮮で衝撃的でした。北海道でっかいどう。いやまさか天気予報で浦河広尾中標津を見ることになるとは。道内では有名な地名なんでしょうか。浦河は某通報を聞いてた方ならお馴染みの地名ですよね。そういえばアレ今では自動合成音声になったらしいですね。寂しい。

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    翌日は苫小牧港からフェリーに乗り仙台に帰宅です。長かった旅路も明日で終わり。あっという間でした。またフェリー出発の時間は19時で札幌には昼過ぎまで滞在できるとのことだったので、これを見越して折角ならと廃線になる札沼線の北海道医療大学~新十津川に乗りに行くことにしていました。翌日は7時に札幌を発つのでとりあえず5時に起きることにし、2日ぶりの移動しない宿でゆっくり疲れを取りました。

6日目

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