さだまさしさんのお庭から vol.26 梅
『飛梅』 『玻璃草子』 『都府楼』 『驟雨』
『桜桜咲くラプソディ』
『桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿』
桜は枝の切り口から菌が入り腐りやすいので、むやみに剪定してはならず、一方梅は無駄な枝を切らないと樹形が崩れ、よい花や実がつかなくなってしまう、という意味の慣用句(?)です。どちらも春を代表する花なのに、性質が違うものですね。
「…花愛でたくば 先人の 知恵に従い 切り給え」
というところでしょうか?
あさのあつこさんの小説に『梅は花は香りがよく、実も食べられる。桜の花より役に立つ』という旨の台詞が出てきました。随分前に読んだので、台詞の主は疎か作品名も覚えていないという曖昧さですが、その時は思わず首肯してしまいました。でも、桜も花や葉を塩漬けにしてお茶や桜餅に使いますね。
そして切った梅の枝も桜の落ち葉も染料に用いると、いずれも美しく染めることができます。
ところで梅と桜の間には、忘れちゃいけない桃があります。長崎ではこの季節、どこのカステラ屋さんにも桃カステラが並びます。
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