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LifeWear magazine 解読 01

先日、妻と妻の母に連れられるようにして自宅からクルマで15分くらいのところにあるユニクロに行った。

大体がわたしはショッピングとかファッションとかいったものごととは縁のない質《たち》で、通常わたしはお金を持ってないし、わたしが身につけるものといったら、暑い季節はTシャツと半ズボン、寒い時期には長ズボンとトレーナーといったもので、衣替えといった大層なことはするまでもない。

だからユニクロに限らず、いわゆる服屋に行くことは、ほぼ忍耐修行と言っても過言ではない。

それでもまあ、事情というか都合というか成り行きというか、歳をとったせいなのか、そういうものは大事にするようになったので、こうして慣れないことでも笑顔を浮かべて同行できる身の上だ。

しかし店内に入ってすぐに目がついたのがこの「LifeWear magazine」という雑誌だった。

見ると「無料」らしい。ということは只で自分のものにできるということだ。

これを手にしてこの忍耐の時間を過ごすことに決めた。

妻と妻の母はフラフラとキョロキョロと衣服のモニュメントの中に姿を消した。

この雑誌は手にしてみると、手心地というか、見心地というか、なかなかの出来であることがすぐに分かる。

表紙のティラノサウルスのイラストは地《ぢ》より少し浮いていて、少しテラテラしている。Jason Polanという人の作品のようだ。

少し興奮してページをめくる。

"About LifeWear magazine"という、巻頭言にあたるのだろうか、そこのテキストは同じ内容が上に日本語、下に英語で綴られている。

こりゃ英語の勉強になるな。

そう思い読んでみるが、わたしにとってはほとんど専門書だ。なにを言ってるのかちっとも頭に入ってこない。

ジル・サンダー(Jil Sander)、ライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)、ディーター・ラムス(Dieter Rams)、そしてジェイソン・ポラン(Jason Polan)。
ボーン(Bourne)じゃない。

不幸にも誰一人知らない。

次々とページをめくって記事に目を通すが、最初からして、コーデュロイ(corduroy)、ノッチドラペル(notched lapels)、ドローコード(drawstring)、スエードチャッカブーツ(suede chukka boots)、トラッカージャケット(trucker jackets)などなど、初めて目にする単語だらけだ。

これを書いている今現在、たまの『海にうつる月』がかかり始めた。

ともかく、こりゃ英語と一緒にファッションの勉強にもなりそうだという気がしてきた。

人生には新しい水と一房のぶどうが必要だ。

ということで、次回から"LifeWear magazine issue 03 2020 Fall & Winter"の中身を解読していくこととする。

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