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心に響く出会い「ルーペの奥深き視界」

福岡での展示会が無事に終わりました。本来は妻のジュエリーとSELSHA の天然石と合同で開催、2人で福岡に滞在する予定でしたが、直前に妊娠している事がわかり、急遽私一人が福岡に向かうことになったんです。

展示会が始まるまではワクワクとドキドキが入り混じっていました。いつも2人でやってきていたので、私は主にバックヤードで雑務を担当し、MOEMIが接客にあたっていました。しかし、今回は全てひとり。接客と会計、そしてお客様に適切なアドバイスを提供できるか本当に不安でした。

私は普段ジュエリーよりも天然石そのものを販売しているので、石についての方が色々と説明できます。石に興味を持ってくれるお客様にはよくルーペをお勧めしますが、展示会期間中も、お客さまにルーペの使い方を説明する機会が何回かありました。コレクターの方は『マイルーぺ』を持っていたりしますが、そうでなければなかなか使う機会がないものですよね。初めてルーペを使う際は皆さん戸惑いがありましたが、ピントが合った時に、石の内部の風景に感動する方がほとんどでした。

私が扱うような天然石の世界では、内包された小さな結晶や模様の美しさが価値を左右しますが、友人関係や夫婦関係でも同様に、日常の些細な瞬間や小さな行動が重要だと思ったりします。

ただ、石もルーペ中を覗き込んでみないと見落としてしまう知られざる世界があるように、そういう点になかなか気が付かないことが多いです。そして女性よりも男性の方が気づかないことが多いとも一般的に言われますね。

「私たちは見ているようで、結局ほぼ何も見ていません」
この言葉を茶道の先生からいただいたことがあります。

天然石はそれぞれが異なる特性を持っていますが、
裸眼で楽しむのか、
ルーペで楽しむのか、
ライトを当てるのか、
自然光で見るか、
バリエーションは様々です。
特性が分かると、楽しみ方が分かります。

これは人間関係においても同じことが言えると思います。
お互いに独自の経験や価値観を持っていて、互いを理解し合い、個々の個性を尊重することで、より豊かな関係を築くことができると思います。

イベント期間中、お客様との会話の中で、ルーペで見る天然石の世界と人間関係の共通点を改めて考えされました(^-^) 

福岡展示会では、福岡県内だけではなく、佐賀、熊本、山口など、様々な県からお客様が来られました。一番遠かったのは徳島からのお客様もいらっしゃいました。皆さんそれぞれの気になっている天然石やジュエリーを手に取り、感じ、悩み、そして決断し、連れて帰るこの一連の素敵なプロセスを経て、ゆっくり時間をかけてようやく迎えるものは、きっと大切にしていただけるでしょう。

お客様にとって、迎えていただいた指輪たちとどんな物語が始まるのだろう。私が思うには働けばお金が入ってきますが、心に響くものとの出会いは一期一会だと思います。

昔、私の個人のブログでも触れましたが、私たちは「値札がついた世界」に生きているため、どうしても値段を1つの重要な判断軸にしてしまいます。

しかし、値札ばかり見ていると、心の声が聞こえなくなってしまいます。自分の欲しいものを見失ってしまう。あるいは迷走してしまう。
だから、自分の素直な気持ちが知りたい時はいったん値札を見ないで欲しいです。そうすれば、トキメキの候補をたくさん見つけることができるはずです。

「自分が買えるもの」だけを見るのではなく、「心に響く」ものを見つけてほしいです。たくさん集まってくると、それが一つの世界観や唯一無二の価値観になるからです。

天然石を通して、もっと楽しめる人生になることを願います(^-^)

インスタグラム:https://www.instagram.com/selsha_stone/


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