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陽だまり


朝の散歩道から


ものの芽のひとつひとつにこころざし
             伊藤敬子

陽だまりに包まれるモクレンに
友人からの句を思う。
気持ちのいい朝
気持ちのいい一日の始まり

・・・・

居心地がいい・・と、思える人
居心地がいい・・と、思える場所
そこは 
寄りそう言葉や空気に包まれている。
陽だまりのような存在。

・・・・

庭掃きをしていると「おはよう」と
朝の陽だまりから生まれてきたような
黄色いトンガリ帽子をかぶった友人。
一瞬陽だまりの妖精に見えた。

私には、年上の友人が何人かいる。
共通しているのは、
陽だまりのような言葉の持ち主であること。

決して 自分の土俵に相手を引張り物を言わず
決して 相手の土俵に上がって物を言わず
常に温かな眼差しで見守り
温かな言葉で包み込む、大きな器を持ち合わせている。
そして感謝であふれている。
陽だまりのような温かさは、感謝の泉の持ち主でもある。

いつも思う。
きっと辛さも悲しみも・・どんな時も
自分と向き合ってきた人たちなのだろう・・と。
言葉にしなくても、できなくても、
陽だまり(存在)がそう語っている。
今日も温かな陽だまりに感謝。