風土改革-最初にトライしたこと

前回までに動機を投稿したら、とたんに書くモチベーションが下がってしまった。何故だろう? たぶんそれだけそこには大きなエネルギーが存在していたってことだと思う。

これからは、まだ現在進行形の活動について、完全に忘れてしまわないうちに、今までの経緯を思い出して書いていこうと思う。

最初に始めた時は、風土改革なんてタイトルも掲げていないし、身近なところから始めた。あまりにも本心本音が表に出てこない会社の雰囲気が好きじゃなかったから、まずは社内の人に呼び掛けてメール媒体でいいから、ツイッターやfacebookのように投稿しあうことをはじめた。

田坂広志さんの「ひとりのメールが職場を変える――こころのマネジメント」という本を読んだからだ。こんな感じに心が自然に通い合うことができたら最高だなって思った。

そのことを同期の一人に話をしたら、ものすごく感激されて握手を求められた。こっちもびっくりした。そんなことに共感してくれる人だとは知らなかった。本当に何十年も知っている人もただ名前と雰囲気と仕事内容の一部を知っているだけで、実は価値観や内面をまったく知らなかったことを実感した。

その他数人に声をかけたけど、職場の人にも声掛けしたいと思った。それで大勢が揃う朝礼の場でドキドキしながら手を上げて思いを伝えたんだ。ものすごく緊張したけれど、なんとか伝えてみた。「玄関に入る直前に職場用の仮面に付け替えていませんか?同じ人間が仕事をしているのに半分の自分を消していませんか? 本当にそれでいいのですか? 何十年も同じ職場に一緒にいても、ほとんどお互いに知らない人、本当の人間として接していない。そんなことでいい仕事もできるとは私には思えない。」なんかそのようなことを話した記憶がある。

みんなポカーンとしていた。そんなことを話す人を自分も入社以来数十年で会ったことがない。みんなも同じだと思う。そしてその場の反応はゼロだった。でもあとで数人から参加してみたいと申し込みがあってうれしかった。こうしてウィークリーメッセージは始まった。

毎週1回を基本にお互いにみんなに対してつぶやきのようなことを気持ちが少し表現されたことを送りあうことにしていた。でも実際はごく特定の人からの発信に限られるのが実態だった。自分しか投稿しない時期も多かった。これじぁ意味が無い。なんとか1年は続けたけれど、みんなという感じではなく、メンバーの広がりも無くなったので、そこでやめることを宣言した。

途中、いろんな人に直接会話して誘ってみたけれど、95%以上の人は会社とプライベートは別だということを言っていた。まあ完全に想定内だけど、さみしいなぁ、と思った。

残念ながら田坂さんのようには実感できるものは無かった。やっぱりマネージャーレベルが率先していない環境では無理なのかな、と思っていた。そういうところにも仕事の評価と完全に関係ない世界のことには興味が発動しないのかなとも想像していた。誰が何をしていても興味がないんだなー

今まで前例のないことを始めることも大変だけど、続けることは超難しいことを実感した最初のトライだった。逆にますます何かしたくなる新たな動機につながった感覚もあった。


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