風土改革-個人にアプローチする

実際に対話会を始めたけれど、対話会だけでは大きな変革の流れは作れないと思った。それで個人に対してアプローチする方法を探した。

たまたま読んだ本に「なぜ人と組織は変われないのか」ハーバード流自己変革の理論と実践 があった。これだと直感した。免疫マップという方法だ。

人間は不安があるから行動に制限がかかる。それも無意識に行動を選択してしまう。自己防衛のシステムだ。その不安を生んでしまう過去に学習してきた考え方がある。その考え方は固定観念という深いところに固着してしまっている。この固定観念をほぐしていかない限りは、いくら意識上で「やると決めた」と言っていてもほとんどの場合は行動できずに自己嫌悪することになる。悪循環だ。ほとんどの人がこれをやっている。もちろん自分もだ。でも、自分に向き合うことを避けていては何も起きない。

この本には自分と向き合う基本的でシンプルな方法が書かれている。しかも事例がたくさん掲載されているのでやり始めるにはとても参考になる。同じ方法をチームビルディングとして活用することも可能である。

それに「ハーバード流」というところが会社にとっても受けがいい。会社員に使うにもアプローチが深すぎず浅すぎずにちょうどいい感じがした。

まずはこれを試してみようと決めた。友人やリーダークラスにお願いして試してみた。まあまあ流れは分かった。そしてこれを実践例としてトップに紹介してみることにした。

トップに匿名事例として報告してみた。それほど食いつかなかったみたいだけど、こんなことをトライした結果をみるのは初めてのはず。とにかくもう少し試してみようということになった。しかもマネージャーレベルから始めることに決まった。

こうして独学ではじめた意識変容のアプローチの入り口に立てた。このときはこれがコーチングというものだとは知らなかった。コーチングという名称も恥ずかしながら知らなかった。


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