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【SELFの本棚】#025 デザインマネジメント/田子 學

(文:SELF編集部 かつ しんいちろう)
私たちの身の回りはデザインにあふれている。作り手は「何か」を私たちに伝えたくて、デザインをしている。私たちも「何か」を読み取ろうとしてデザインを見ている。

うまくデザインされているものは、不安感を取り除き、空気感を伝えてくれる。逆に、ぞんざいにデザインされたものは、見る者に不安感を抱かせ、心地悪い空気感をもたらしてしまう。

バランスの悪い看板、肝心なことが伝わらないチラシ、無造作にテープでペタペタ貼られた掲示物。「あーーー。」と声が出てしまう経験は皆さんにもあると思う。(Canvaのチカラを借りてもトップ画像のような出来なので、私にはデザインセンスが無いことは、先にお断りしておく)

デザインはの仕事とは、見えない誰かにラブレターを書くことと似ていると思う。

「デザインマネジメント」p.1

様々なワクワクするプロダクトやオランダの街中のデザインを見るにつけ、デザインって大切だよなーと思う。

人間らしい暮らしを未来へとつないでいくためには、ロジカルな思考はそのままに、驚きや感動、喜びといった感性的なアプローチを加えたり、その双方を行き来しながら検討するプロセスが大事になる。それにより持続可能な企業活動が実現でき、結果として企業価値(ブランド価値)も向上する。

「デザインマネジメント」p.24

この本では、本質を見つめ直しリフレームすること、知覚を統合して知性を持って表現すること、数値化できない人間の本質に迫ることについて、事例やエピソードを交えて解説している。
身の回りのデザインを見直し、見えない誰かへのラブレターがうまく届くように再考するきっかけに、この本がなればと思う。


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