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国民は右往左往 具体性の見えない「まん延防止等重点措置」

東京を中心に一部地域で「まん延防止等重点措置」が適用されることが決定しましたね。

僕の住んでいる場所も対象区域として指定されているらしく、昨日の段階で市長からのメッセージや県知事からのメッセージが防災速報アプリに通知として来ていました。

ただこの「まん延防止等重点措置」、我々一市民からするとこれが出されたからと言って結局どう行動するべきなのか、今までと何を変えるべきなのかが分かりづらいと思いませんか?

特に今回のものは、「経済を回していくためにある程度の人の流れは止めたくない」という思惑が働いているためか、どうにも曖昧になっている気がします。


コロナ初期の頃から専門家としてさまざまな場所でコメントしている分科会の尾身会長は今回のことについて、

「人流抑制ではなく人数制限だ」

と発言されておられます。


もうなんかこの時点で、言い方ひとつで誤魔化されているなぁと感じてしまうんですよね。

「生活は普通にしましょう。でも、飲食店などで人混みになるのはやめましょう」

ということなんでしょうけど、通勤通学の電車の中だろうが、職場だろうが、なんだったら街中を移動しているときだろうが、周りに人だらけなんていう状況はよくあります

何か変わりますか、これで。


誤解しないでほしいですが、僕は「まん延防止策なんて出さなくてよい」という考えではありません。むしろ感染拡大を止めるためにきちんとしてほしいと思っている層ですが、国民が行動しやすいようにハッキリしてほしいと思うんですよね。


オミクロン株はその“感染しやすさ”が問題視されています。重症化しにくいとは言ってもコロナには違いないし、体調も悪くなります。

コロナと診断されたり、「なんか体調悪いな…もしかして…?」と不安になったら当然、通院しますよね。今そういう人たちが一日に5,000人、8,000人と出てきているという状況なんです。

医療従事者にすらその感染拡大が広がる中、病院がそういう状況ではコロナ以外で通院される方も満足に診察や治療が受けられない可能性も出てくるんです。

お子さんの体調が悪くなって病院に行かれる方や、元々持病があって月に1回とか2回は通院して診てもらわないといけないという人たちも、です。

そういうことにならない為、感染拡大を防ぐ為の「まん延防止等重点措置」のはずなんです。


「ステイホームは必要ない」
「陰性であれば人数制限は必要ない」

指針を示すはずの各代表の方がこれでは、国民には不安しか残りません。

「ひとりひとりが気を付けて行動しましょうね」

結局これまでとなんら変わりません。


「まん延防止等重点措置」とは結局なんなのか。

意味のある形でちゃんと国民に示したほうが良いのではないでしょうか。






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