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放っておかれるから「面白い」 「スカイリム」はじめました

最近、「スカイリム」というRPGをちょこちょことやっています。前々から少し興味があったのですが、プレイステーションのサブスクサービス「Ps Plus」のゲームカタログで遊べるようになっていたので、「これはちょっとやってみるか」となったわけです。


いざ始めてはみたもののこれがまぁ……なんとも“自由度の高い”ゲームなのです。あまりにも自由度が高すぎて、ゲーム中「何をやればいいのか分からない」くらいです。

今回はこの「何をすればいいのか分からない」スカイリムというゲームについて10数時間遊んだ感想を書こうかと思います。



「何をしたいのか自分で考えろっ!」

見出しの通りです。

この「スカイリム」というゲーム、一応メインとなるストーリーはあるようなのですが、それだけをずっと追わなければいけないということはありません。

むしろそっちを放っておいて他の関係ないことをしていても、特にNPCなどから「早く○○へ行け」や「〇〇が危ないんだ。急いで■■を倒してきてくれ」などと急かされることは全くないのです。

フィールド上はストーリーが進むまで閉鎖されている区域があるわけでもなく自由に歩けるし(もしかしたら行けない場所もあるかもしれません)、街の人や領主に依頼された仕事を一旦横に置いておいて錬金術や鍛冶のようなことに勤しむといった楽しみ方もできます。

何をしてもいいんです(本当に何でも出来すぎて、人の家の鍵を開けたり村人に切りかかることもできる。犯罪者のような扱いになりますが)。

最初のうちは、何も分からない場所に独りぽーんと放り出されたような気分になって「え?なにこれ……どこ行けばいいの?え?」となったものです。一見不親切すぎるともいえるゲームシステムですが、やっているうちに「これこそ“冒険”じゃないのかな」とも思えるようになってきました。


言われるままに進めるゲームじゃない

昨今のゲームではチュートリアルなどもしっかりしていて、何と言うか「親切すぎる」ゲームが多いような気がします。それは「ユーザーに寄り添った」と言えなくもないのですが、ものによっては、

「あっちへ行ってこれをやれ」
「はいはい」

「よし、次はここであれをしろ」
「はいはい」

と、ゲーム内で指示されるままに動くだけのものになってしまっているものもあります。

本当は自分でいろいろ見て周りたい気持ちもあるのに、ストーリーの都合上なのか用の無いところへは行けないようになっているものもあります。ストーリー一本道というやつですね。

やっているうちにだんだんと「これは自分の意志でやっているゲームなんだろうか」という気になってきます。仕事でいうなら指示待ち人間ですよね。

本来ゲーム、特にRPGはもっと自由だったはずです。

もちろん「船を持っていないとこの先には行けない」「通行パスがなければこの関所は通れない」などというものはあっても良いと思います。でも、広いフィールドがあるのに、

「おい、今はそっちへ行くな。敵はこっちなんだ」
「あ、はい……」

「地図に印があるだろ!そこに行くまで話は進ませないぞ」
「す、すみません」

こんな風になるゲームが楽しいゲームなんですかね。

「スカイリム」では、それがありません

それはともすれば「不親切」とも映るのですが、分からなければ村の人に自分から話しかけてみるなり、自分でいろんな場所へ行ってみるなりすれば良いのです。

僕が最初「何をやってよいのか分からなくなった」のは、どうやら最近の「教えてくれすぎる」ゲームに慣らされすぎていたせいなのかもしれません。


ちょっとユーザーを突き放した感じ。でもそれくらいの方が本当は楽しめるのかもしれない、と「スカイリム」をやっていて思いました。

難しさは感じます。ネットで情報を得ないと分からないことも多いです。

でも、自分からいろんな場所へ行き、そのときそのときで自分のやりたいことをやれる「スカイリム」は本当に面白いです。


「親切である」ということが必ずしもプラスにはならない。今の日本のゲームも少し考えてみても良いのではないでしょうか。

「親切に教えよう」としすぎて、ただただユーザーに「指示する」だけのゲームになってしまっているとしたら……それは「面白さ」から離れてしまっているかもしれません。

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