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革って実はサスティナブル

いつものEC関連とは違うnoteなんですが、無類の革好きとしてどうしても言いたいことがあるので、書かせてください。

革製品に対して、「動物の皮を使うのはかわいそう」「皮を使ったものはエコじゃない」といった革製品に対して、条件反射的に批判する意見がありますが、これは間違いです。

そもそも革製品は、食肉として消費した後のリサイクル品です。
仮に、革製品の製造をやめたとしても食肉により得られる皮は出続けます。この皮の処理どうするつもり??

例えば、日本だけでその量は年間約100万頭分(2021年)の牛皮が出ています。これをもし活用しない場合、*バッグに換算すると769万個分、 革靴にして 2,500万足分の皮を廃棄・焼却しなければなりません。
<*日本革類卸売事業協同組合(JLIA)の資料より引用>

そうなると、極めて大量の二酸化炭素が排出され、環境汚染は加速されます。加えて、このコストはそのまま食肉の価格に反映され、大幅に値上げされることは避けられません。また、これまで革を用いて作っていた製品を、代わりに別の素材を使うことになれば、さらなる二酸化炭素の排出につながる可能性すらあるのです。

牛や豚など、その体の大部分はお肉として食卓に上がります。
そして、その過程で得た皮をはじめさまざまな部位は、革製品だけでなく化粧品や医療、ゼラチン、コラーゲン、肥料など、すべて余すところなく活用され、私たちの生活に役立っています。

食肉文化が続く限り、動物に感謝を込めて無駄なく活用していく。
革製品は、古来から続く持続可能でエコフレンドリーな選択と思います。

僕のレザージャケットのコレクションに1着加わるたびに、『この子はどこでどんなふうに育ったんだろう』と思いを馳せながら、その肌触りを楽しんでいます。

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