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「友達の友達はみな友達だ」というのは昔「いいとも」でやっていたフレーズですが、果たしてそうでしょうか?

実際にはこの「友達の友達」というのは案外厄介なのです。

私自身、仕事柄人と知り合うことは多い方なのですが、「友達」と「知り合い」というのはまた違うので、友達というのは利害関係のないものだと基本的には思っています。

だから、一番力を抜いた状態で会える相手で、何か月、下手すると何年も会っていなくて連絡すらしていなくてもお互いの中に「暗黙の信頼」があるせいか、会えばすぐに昔の状態に戻れるという関係です。

でも、例えばAさんという大事な友達がいたとして、そのAさんに別の友達Bさんを紹介するというようなケースが多々あります。

AさんとBさんはその時点で初めて知り合うので、あくまでも私を通じての知り合いですからどちらにとってもお互いは「友達の友達」です。

ところが今はLINEなどがあってすぐに連絡先を交換できますし、その後その二人がマメに連絡を取り合うなどして意気投合するケースもあります。それはもう、紹介した時点である程度仕方のない事なのですが、私という存在を抜きにしてAさんとBさんが二人だけで会ったり、お互いの親交を深めるということが続くと、私は心が狭いので、やはりいい気はしないのです。

もちろんいちいち私にお伺いを立てる必要はないのですが、ここでその「友達の友達」という関係の中での付き合い方がやはり「親しき中にも礼儀あり」というように、一定のルールのようなものはあるのではないかなと思ったりするわけです。

ある人が「友達の友達は、あくまでも友達の友達であって、元の友達のほうが大事だ」と言ってて、本当にそうだなと思ったことがあります。

元の友達との関係性の長さや深さにもよるでしょうけど、ある程度の長きにわたって付き合ってきた「友達」はやはり大事だからこそ関係性が続いていたわけです。なのに、別の友達つまり「友達の友達」と意気投合してしまったばかりに、元の友達(紹介してくれた人)のことを忘れ去ってしまう人というのがいます。悪気はないのでしょうけど、恋愛でも「浮気」というのは元の相手に対しての「信頼」が「なれ合い」になっていき、「飽きてしまう」ということになってしまう場合があります。

昔はやった杏里の曲で「悲しみが止まらない」というのがありますがこれは、女友達に自分の彼氏を紹介したばっかりにその彼女が彼氏とつきあうことになってしまうという悲劇を歌ったもので、歌詞の内容にものすごく共感したものですが同性の友人同士でも同じようなことがあるのです。

ただ、「友達」というのもまた恋愛と似たところがあって、片方はものすごく大事に思っていてももう片方はうざいと思いつつも年数などや立場上仕方なく付き合っているという場合もなきにしもあらずなのです。

私自身、11ハウスという友達運を示すハウスに海王星があるのでどうも、友達関係においては悲しいことが起きやすいというのがありますが、もともとお人よしの傾向があり、自分がいいと感じた店でも人でもなんでも紹介してしまうというところがあります。そういうことを一切しない人がいますが、きっと上記のような悲しい思いをした経験があるのか、基本的に自分の大切なものや人は自分だけのものと思っているのかもしれません。

お人よしの宿命だと思いますが、先日も「友達の友達」同士が私を飛び越えて大事な相談事をしていたという事実がわかり、古くからの友達はもうかれこれ20年近い関係性があったのでものすごくショックでした。でも、その人は私よりも年齢が若いし、どこか私には遠慮もあったのでしょうけど、紹介した別の友達は彼女と年齢も近いのでやはり話しやすかったのでしょう。

ただ、元の友達に対して果たして私も彼女のことを純粋に「好き」だったかというといささか疑問が残ります。信頼はできる人だし、誠実な関係性は築いていたけれどやや堅苦しい性格同士なのもあって、多分長時間いたら息が詰まるかもしれません。お互いに仕事も家庭もあるので年に数回しか会わないし、何年も年賀状だけの関係だったりもしましたが、私の仕事上、相談を受けることも多々あり、信頼されているということはわかっていました。でも、彼女にしても私のことを「好き」だったのかは正直わかりません。

これも仕事柄の宿命か、信頼はされるけれど純粋に好きだと思われることはあまりないのかなという気がします。

私自身が純粋に「好き」だと思える人はむしろどこかいい加減なところがあったりする人だけれど、肩の力が抜けるようなタイプで、癒される相手です。なので彼女もきっと肩の力が抜けるような人を求めていたのでしょう。私は地象サインの金星(人間関係を示す星)ですが彼女は風象サインの金星だったので多分悪気はないけれどどこか八方美人的な感性はあったのでしょう。そういえば私が長年付き合っている友達はほぼ金星が地か水の人です。金星同士の相性というのは人間関係においてはものすごく重要だなと感じました。

私ではやはりどこか「占い師」スタンスになってしまうのか、相談相手にはなるけれど「楽しい」かと言えばそうではなかったんだろうなと思います。年齢差があるので相手はずっと敬語でしたしそれ自体堅苦しかったかもです。

逆に私自身も自分の友達から別の友達を紹介されることもありますが、絶対に元の友達を無視しないことは鉄則だと思っています。もし私自身が「友達の友達」と趣味が合うなどすることがあって、元の友達のほうは興味のないことだったとしても、「今度〇〇さんと一緒にどこそこに行くね」と必ず一報を入れるようにします。

今回の私の友達も、もし一報を先に私に入れてくれていたら、悲しいけど仕方ないしいいよ、と心から言えたのでしょうけど、二人で相談して事後報告で連絡をしてきたのがやはり私の中では彼女を信頼していただけにものすごくショックだったのです。

7ハウスに火星が居続ける時期、人間関係のトラブルは必至だなと思っていた矢先の出来事でした。

私は彼女が気づいてくれることを信じていたのですが、もう一人の友達に言われてしぶしぶ(であろうと思う)謝りのLINEを送っては来ましたがそこに誠意は感じず、彼女の本心(私に対しては信頼しかなかったのだということ)が見えた気がしました。

信頼されるよりも友達ならやっぱり純粋に好きだと思われたいのです。

自分のいい加減になれない性格も厄介ですが、基本「友達の友達」とは元の友達を飛び越えた関係にはならない方がいいなというのが持論です。

もちろん元の友達と縁を切ってもいいと思うなら別ですが。

やはり学生時代などの全く純粋に屈託のない時代の友達関係が最終的には利害関係がないので気が置けないということなんだと思います。

信頼だけされるというのも、案外寂しいものです。

「友達の友達はみな友達だ」というのは「知り合いの知り合いはみな知り合いだ」という意味なんじゃないかなと思います。そのぐらい比較的軽い意味での「友達」の関係性のことだろうと思います。


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