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運用設計のケンミンSHOW 極

自粛期間に社会がリモート対応を加速させたおかげで、私の運用設計生活にも変化がありました。
これまでは関東を中心に仕事をしていたのですが、関東以外の企業で運用設計/運用改善を対応することが増えました。
書籍に書くほどではないTIPSなので、ここにまとめておこうと思います。
ちなみに、完全に主観なので異論・反論はご容赦ください。

① 関東(主に東京)

関東、特に東京という街は多くの大企業の本社があります。
それらの大企業ビルヂングの明かりに引き寄せられるように、地方から人々が集まってきます。
なにを隠そう、私もその一人です(愛知県出身)

関東は多数の地方民がごった煮状態になっているため、基本的には論理的な設計が求められます。
大前提として整ったルールがあって、そこから例外ケースを詰めていくというイメージです。
このため、ロジカルな思考が苦手な方は関東の運用設計に向いていない気がします。

② 関西

関西は地肩の強い企業が多いというイメージです。
私が感じた特徴としては、「最終的に何かあった時にどうなるのか?」ということを特に気にされる方が多いということです。

これに対しては、「何かあったら駆け付けます!」という回答が好まれる気がしています。
この回答が求められる真意としては、「ルールや設計も大事やけど、最終的には人やで、ホンマ」ということだと思っています。
私はこの考え方が意外と好きで、関西の企業で仕事をすると人間味があってよいな、と思ったりします。

③ インド

北海道、四国、九州で仕事をしたことはないのですが、なぜかインドの日本法人向けに仕事をしたことがあります。
大変恥ずかしいのですが、私は英語がまったく話せない&書けないので、インド人向けの英語資料を作るのが本当に大変でした。

ある日、ぜんぶGoogle翻訳で作成した私の運用設計資料を、日本人メンバーがインド人担当者に英語で説明しているオンラインの打ち合わせに参加しました。
会話が英語なので、何を話しているかまったくわかりませんでしたが、打ち合わせが終わった後に日本人メンバーから、

「運用について、ここまでまとまっている資料を見るのは初めてだよ、と言ってたよ」

と言われました。
日本の運用設計が、無事に海を渡った瞬間で感慨深かったです。

④ アメリカ

こちらもアメリカの日本法人の話です。
これは半分は体験で、半分は聞いた話になりますので、アメリカ全体に適用するのは少し違うかもしれない点をご留意ください。

現地の方にどのように業務をしているかヒアリングを依頼したら、忙しいから時間がないし、契約に含まれていないと断られました。
アメリカではジョブ型雇用で役務が明確になっているから、情報共有は積極的ではないとの事でした。
あとレイオフ(一時的な解雇)されないために仕事を抱え込む人が多いらしく、組織で連携した対応ができないケースがあるとも聞きました。

なんとなく、一人ひとりがスーパープレイヤーのメジャーリーグと、打線を繋いで得点を取る日本球界みたいな印象を受けました。
この状況でルールを浸透させようと思うと、ITSMツールを利用しないと情報連携できない状況を作り出し「ツールによるルールの強制」が必要になります。


「ケンミンSHOW」とかタイトルにつけておいて、4つ中2つが海外という「なんじゃそりゃ」という結果になりましたが、ところ変われば求められることも変わるということは覚えておいても損はないと思います。


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