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プチ同窓会と知らなかった過去の思い出

2020年1月3日㈮ー夜

 夜は高校の同級生と飲み会で、プチ同窓会になった。

 市ヶ尾の駅に降りたのは、何年ぶりだか覚えていない。もしかしたら卒業以来かもしれない。市ヶ尾の駅の席数の少ないドトールに毎日のように行って、塾の勉強をしていたのが懐かしい。実は、友達と思うように仲良くできなかったのと、家でもややつらいことがたくさんあった。それらから身を遠ざけるために、駆け込むようにドトールにいって、雑音かき消すために英語の勉強をたくさんしていた。ドトールで塾の教材の長文をひらいて、知らない単語をひたすら電子辞書の英英辞典をひいてはルーズリーフに書き写していたのを今でも覚えているし、あのときの肥やしはそのあとずっと糧になったとと思う。

 その小さいドトールはもうなかった。その代わり、駅の反対側に広いドトールが新しくできていた。ちょっぴり寂しかった。でも、今の私はそのときの私とは違う。人も物も、変わらないものと変わるものが共存しながら時は流れていくのだろうと思った。せっかくなのでそのドトールに入って、飲み会の時間までまったり過ごした。

 飲み会の居酒屋は、私が高校のときには歩いたところのない場所だった。私には知らないことがたくさんあったんだと思った。飲み会のメンバーはほぼここ2,3年は年に1、2度会っていた。つい1週間ちょっと前のクリスマスイブにごはんにいった女の子もいた。なんとなくみんな近況報告をした。。

 遅めの時間になってもうひとりきた。彼とは卒業以来あったことがなかった、というか、在学中も顔見知り程度でそんなに話したことはなかったから私ほぼ初対面の気持ちでいた。ところが彼は私と誕生日が同じことを覚えていてくれて、少しびっくりした。

 またみんなで、思い出話に花が咲いた。実はこの子が好きだったとか、沖縄の修学旅行の1週間前にデートして、絶対に修学旅行でも一緒にいられると思ってたのに実際はかなしい思いをした、とか今だから言える話をみんな色々していて、はじめて知ったことがたくさんあった。自分は高校の時、中心的な位置にいる人たちのことをただ羨ましかった。でもそれは幻想だった。ほかの人には見えない苦悩が誰にでもあることを最近知った。

0時で終電がない、といったら、ひとりに『えー、さえこ帰っちゃうの?』と言われたので快く残ることにした。(笑)


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