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モチモチの木

ある写真をきっかけに「モチモチの木」を思い出すと、「じさま」と豆太と、あの切り絵が頭の中に、わっと広がった。

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「モチモチの木」(モチモチのき)は、斎藤隆介作、滝平二郎絵の絵本。1971年11月、岩崎書店発行。小学校教科書にも長く広く採用されており、令和2年度の全ての3年生の教科書に掲載されている。ウィキペディアより

臆病者で一人でせっちんにも行けない豆太が、病気の「じさま」のために、夜道を泣きながら走っていく場面では、自分も泣きたくなったし、そんな豆太の勇気を褒めるように、頁いっぱいに迫力をもって光るモチモチの木の絵は、美しすぎて少し怖かった。

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話の最後に2人の平和な絵があったように思う。でも私は、その絵を見て、豆太が一人になって打ちひしがれる様子を想像してしまい、少し悲しい気持ちになったのだ。
今も微妙にそんな気持ちになる。
お祖父さんと孫の関係なので、「じさま」との別れは決まっているから。

幸せなひとときが少しでも長く続く様に、「じさま」は長生きをして欲しいなと思う。
優しい目をした「じさま」。
絵本なんだけれども。

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wikiを調べたら、今も教科書に掲載されている事を知って驚きました。