種ある者たち_男女の友情バトン
横顔。匂い。むせるような暑さ。
急に抱きしめられて驚く私。
友だと思っていたのに。
男だからしょうがない。そんな言葉を口にする人を初めて知った。
相容れない考えに、ぶつかり涙する。通じない。
情けない女に成り下がる。
男だから。それは呪いの言葉。
悩み苦しみながら、少しずつ男を見始める。
それは、次第に冷静な確認作業になっていく。
まるで急速に修復される、BIOS。
そして、息を飲むほどに生々しく原色であったその言葉も、色枯れて元の単語に戻ってしまった。
男だからしょうがない。
そうねえ、そうなんだねえ。
今後も仲良くできそうね。
そして顎をくいっと上げて、微笑みながら再び歩き出す。
・・・
男女の友情を書こうと思ったら、何故かこんな風になってしまいました。
友情(ゆうじょう)は、共感や信頼の情を抱き合って互いを肯定し合う人間関係、もしくはそういった感情のこと。 友達同士の間に生まれる情愛。 しかし、それはすべての友達にあるものではなく、自己犠牲ができるほどの友達関係の中に存在する。
Google先生曰く、友情とは以上の見解だそうです。言葉にそって淡々と判断するならば友情はありますね。なんでも有りです。