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反旗を翻すこと

よくある事で、大した事は無いといえばそうなんだけど、この暑さのせいか、やってしまった。

職場の絶対女王に反旗を翻してしまった。
20年以上も我慢してきたが、今日は無理だった。

女王が私の指摘に静かに怒る。だんだん感情が高まり、いつもの口調で私を責め始める。

暑い。

ため息が出る。そんな自分にも驚くが不思議と「もういい」という気持ちになり、間違いを修正するよう再度彼女に冷たく言い放ってしまった。

古参同士の静かで恐ろしい会話に、周囲はさぞ固まった事だろう。

でも、いいのだ。
肯定されて否定される職場で、一人だけ肯定が続くのも違うのだ。と、偉そうな事を言っている私を漢字一文字で表すと「沈」で、四文字で表すと「無風状態」なんだそうで。

沈。