見出し画像

落としどころはどこだろう

地域が主催する「子供トラブル対応講座」に参加した事がある。そういう会に参加するのは苦手だけれど、人数調整のために担ぎ出されてしまった。

・・・

印象深いプログラムに、次のものがあった。

自分の子供が友人達を映画に誘った。しかし、当日我が子の体調が悪くなり、映画に行くことが出来なくなってしまった。友達に連絡する事も出来たが、友達に対する甘えもあり後で説明することにした。結果すっぽかしになる。
翌日、事情を話して友人達に謝ったが、冷たくされて我が子は落ち込んでいる。

さあ、貴方は親としてどう声かけをしますか?
というものだ。
多少ズレはあるかもしれないが、概ねこんな感じだったと思う。

大きく2つの意見に割れた。
・我が子は体調不良の事を説明して謝った。説明責任を果たしたので、これ以上は何もしなくても良い。

・我が子に配慮が足りない。自分から誘ったのだから連絡を取って事情を説明するべきだった。冷たくされてもしょうがない。

・・・

皆さん、ハッキリキッパリ意見を言うことに驚いた。もっと道徳的な建前的な意見ばかりが出て、シャンシャンで終わるかと思っていたけれど。

意見の向こうに、その方が今まで経験してきた事が透けてみえる。肯定して否定して。
実際に、会の意図はそのようなものだったようだ。様々な意見。その人のバックボーン。子供トラブル解決が一筋縄でいかないのも納得だった。

そして、その様子を横からじーっと見ている主催者の目線が怖かった。ああ、あの人は子供トラブルが起こったらそういう立場で出てくるのね、と値踏みされているようで。