帰省の記憶・田舎 父方
帰省をお控えください、の大号令がかかっている。「一家そろっての帰省」文化はより薄くなっていくだろう、と思う。
私は帰省と聞くと、義実家への辟易とした記憶と、両親の帰省に付き合わされた子供の頃の記憶が同時によみがえる。
帰省の記憶 父方。
父親の実家はカンペキな田舎だった。裏山でのカブトムシ捕り。井戸水で冷やすスイカ。とてもとても大きな家。昼間のミンミン蝉、夕方のカナカナ蝉。集まる親戚、宴会。
父は自分の実家に着くと父親の顔を即外して、ただの優しい親戚のおじさんになった。知