ライオンズの三軍制度はどちらより?

 先日17日令和最初のドラフト会議が終了した。ライオンズは育成を含め全部で9人の指名に終わった。三軍制度導入の後だったので育成の指名が少ないのでは?三軍制度は企画倒れに終わるのでは?という声も少なくない。三軍制度、というとSoftBank、ジャイアンツのそれが真っ先に思い浮かぶが、資金力が上記2チームと比べて明らかに劣るライオンズが同じ下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるをやってしまったら殆どギャンブル状態になるのでは?という疑念も無くはなかった。
 そんな時「野球消滅」でお馴染みの中島大輔氏のツイートに広島の三軍制度に関してのそれが書かれていてSoftBank、ジャイアンツのと比べて何が違うのだろう?と思い調べてみた。
 SoftBank、ジャイアンツが純粋に大量に選手を獲得し育成目的なら広島はリハビリ組の調整機関という事になっている。このリハビリ機関を就実させる事によって二軍の活性化が図れるメリットがあるみたいだ。その三軍制度が広島に導入されたのが2011年でその3年後の2014年にはリハビリ組の調整に加え、不振の選手や基礎体力のない若手を強化する部門も設けられた。
 二軍には明日にでも一軍にあがれて戦力になれる選手もいれば、正直二軍に置いておくのも体力的にも微妙な選手がいるのは紛れもない事実だ。
 そういう例えば高校を出たばかりの若手を身体作りに専念させ、それから二軍での実践、そして認められれば一軍の戦力に、という青写真を描く事ができる。
 正直今までのライオンズは明日の勝利に拘ってるのか、数年後の常勝球団復活を見据えて足場を固める事を重視してるのかどっち付かずの状態が続いていたと思う。
 今井投手にしても1球毎にフォームが変わってしまう位の状態で一軍で投げてしまい、潜在能力程の実力が発揮できずにいる。それでも腐っても鯛ならぬ腐っても甲子園優勝投手、という肩書き才能があるので、年に数回神がかった投球をする。すると中々ローテーションを外すのが難しくなり、根本的な解決ができずにきてしまう。
 もしそういう部分の反省を踏まえた三軍制度導入だったら賛成したい。
 そしてそれをしっかり実行する上でも身体作りの専門のトレーナーやメンタルコーチを導入されたいし、もしかしたらニューヨーク・メッツとのパートナーシップにおけるコーチ派遣もそれを見据えてのものなのかもしれない。選手寮の管理栄養士を募集したのも食を通しての身体作りという観点もあるのだろう。
 何れにしてもまだ制度を導入する、と宣言したばかりで実態も掴めていないので要注目な事は確かだ。

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