教える事と押し付けること

 私たちの日々の仕事や学校、組織の中でも十分役に立つヒントが転がっていた。
元プロ野球選手の清原和博さんが自身のYouTubeチャンネルで『突撃となりのホームランバッター』と題して彼に野球を教えてもらいたい、と公募したとある小学生に自身のバッティング理論を教える、という企画だった。

結論から書くと現役時代のいかつい雰囲気からは想像がつかない穏やかでかつ分かりやすい言葉で丁寧に教えていた。
小学生の個性を尊重し失敗しても「構わない」という表情で気になった所のみをポイントポイントで指摘し、何故こういう形でした方がいいのかを噛み砕いて小学生にも考える、という意識づけをしていった。
その時印象に残った言葉がバッティングとは「失敗」と「修正」の繰り返しという、ものだ。これは野球だけでなく私たちの仕事や組織内にも使えるものだと感じた。
以前別の回でリトルシニア高校と変にフォームがどうとかステップがどうとか言われなかったのが良かった、と話していた。
とかく私たちは仕事などで新しい人が来た時にその人が自分が思っている以上にあまり出来が芳しくなかったらイライラしてつい口を出したくなってしまう。それはその新人を通してできなかった頃の自分を見ているようでそこに対し直視できない、という感覚感情がそのような言動行動に移してしまうのだろう。それは最終的に教える側教わる側、両者とも不幸に陥ってしまう。
その意味でも本人を否定せずポイントとなるヒントを渡し、考える作業をしてもらう清原さんの指導方法には考えさせられるものがあった。


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