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Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感06:O-18K 徹底分析②~

前項でO-18Kは諸々の理由があって、他モデルより相場が安いということを述べましたが、それらにはギターを語る上で最も重要なポイントが含まれていません。

それはもちろん…”音”

新品・中古にかぎらず、楽器選びの盲点といいましょうか…「これを理解しておかないとガセを掴まされる可能性大」という大きなポイントがあります、それは…

楽器の価格を決めるのに“音の良さ”は関与しない

ということ。

同仕様のAとBのモデルがあって「音がいいからAは3万円アップ」とは絶対になりません。
逆に他が同じ作りで、ハカランダバックで音が悪い楽器とメチャクチャ音がいいマホガニーの楽器でもハカが倍以上の価格になります。

楽器の値段を決めるのは仕様(材料のグレード)、ブランド、人気、年代…など様々な要素が絡みますが、そこに『音』は関与しないのです。

逆の視点で見れば、これを理解していれば“安くて音の良い楽器を探すことは可能”ということになります。

で、先述のように購入したO-18Kが他モデルに比べて安価な理由が、サウンドとは無関係の部分がほとんどなのですね。

コア材のサウンド特性に好みが分かれるというのはありますが、この辺は後で詳しく書いていきますが『好み』を超えた圧倒的な『質・格』に圧倒されるサウンドのため問題になりません。

同年代・同クラスの18、28系の楽器と比較した際に、そこにあるのは「音色の好みの差」であり「音のクオリティの差」はないわけです(でも価格差は数倍という)。

※YouTubeで外国の楽器屋が同年製のO-18KとノーマルO-18を比較しているタイムリーな動画がありました。

正直僕の耳では”個体差”程度にしか感じられず、材から来るサウンドの違いを感じることは出来ません(出来ないから気にならずラッキー、とw)

そりゃ本音で言えばもちろんスプルース/ローズ仕様のモデルが欲しいですが『この年代で28系の楽器が欲しい』と思っても、宝くじが当たらない限り不可能なので諦めもつきますw

唯一「設計上ライトゲージの使用が不可」というのが音や弾き心地に関係する部分です。
この手の古いギターに「エクストラライト、もしくはコンパウンドゲージ推奨」という但し書きが付いているのを見たことがある人も多いと思います。

この文言「ネックが弱いんじゃないか…」「テンションがベロベロで弾きにくいんじゃないか…」などとメチャクチャ不安になるのですが(僕もそうでした)、実際に弾いてみるとマーチンOサイズに関してはエクストラライトゲージで何の不満も感じないと思います(この考察はサウンドの項でじっくりと)。

次回は、皆さんが一番気になるであろう?具体的な『価格』に触れていこうと思います…【続】


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