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中華麺(ラーメン)とアルカリ

中華麺にはアルカリが入っている

私達ナチュラルクリーニングの世界の人間にとって炭酸ソーダ等のアルカリは洗剤です。

水に溶かしてアルカリスプレーを作り、油汚れの掃除やシャツの衿袖汚れの下処理に。軽い汚れ物の洗濯もできる頼れる物質です。

これがラーメンの世界に行くと麺の製造に欠かせない原料「かん水」の主成分となります。

炭酸ソーダ以外には、炭酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウムなどもかん水の原料になります。かん水の成分や純度は食品衛生法によって規格が定められ食品添加物として認められています。

(当店で販売している炭酸ソーダを中華麺作りには使わないで下さいね! 当店で販売しているのは洗剤としての炭酸ソーダです)

かん水の働き

炭酸ソーダは水に溶けるとpH11.2というアルカリ性を示します。そのアルカリが小麦のグルテンに作用して生地の延びを良くしたり、麺に強いコシを与えたりします。

中華麺のあの独特の黄色もかん水の働きで生まれます。小麦粉に含まれる天然の色素にかん水が作用し自然に発色するのです。

「かん水無添加の中華麺」は存在しない

かん水を使用した中華麺に独特の風味があります。

「あの風味、好きじゃ無いんだなあ。でもラーメンは食べたいなあ」

こんな人の為にちゃんと無かん水麺も製造販売されています。ただし、JASの規定ではかん水を使わない麺は「中華麺」「ラーメン」と表示できません。

その為、かん水を含まない場合は「中華風麺」など違う名称で販売されています。

参考)かんすいの働き(一般社団法人 日本即席食品工業協会)




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