自機ぬいを作った話
はじめに
近頃推しぬいというものが流行っていて、なんとなくいろんな記事やYouTubeを眺めていたのですが、その中で自機ぬいという概念を知って「なるほど!その手があったか!」と思い、作り始めました。
結論からいうと大きなミスもあり、完璧とは程遠いできにはなりましたが、それでもなんとなし可愛いくできたかな、と作り手目線では思います。
詳しくは下にも書きますが、最初に申し上げておきますと刺繍はしておりません。
そもそも自機ぬいとは
言葉について
どなたがはじめにそう呼んだかは存じ上げませんが、ここでは仮に【FF14における自アバターのぬいぐるみ】を指すことにします。(本来の意味的には別にFF14に限ったものではないのでしょうが、その辺りのことは本筋と関係ないので割愛します。)
FF14とはスクエニの誇る大型MMORPGであり、複数の種族・性別から選んで自身のアバターを作りプレイするゲームです。PVなどに登場するデフォルトのアバターはひろしと呼ばれており、自分のアバターは自機と呼ぶユーザーが多いようです。
現在は新生エオルゼア~紅蓮のリベレーターというパッケージ3本分まで、月額料金すらかからず本当に無料でプレイできるので、PS4や5をお持ちの方、あるいはゲーミングPCをお持ちの方はぜひプレイしてみてください。
https://www.finalfantasyxiv.com/freetrial/
私の自機について
私の自機はララフェルのプレーンフォーク族という種族の男の子です。
自分は自他PC・NPC問わずたいていのララフェルはエオルゼアいち可愛いと思っているため、自機も例に漏れずにエオルゼアいち可愛いと言えます。
この自機をモデルとしてぬいを作っていきます。
準備編
自分の裁縫スキルの話をすると、基本的には学校でやった程度で可もなく不可もなく、直近でやった裁縫といえばボタン付けくらいです。
当然ミシンもありませんし、道具も一部は持っていなかったり、小学生の時に購入した裁縫セット内にあるけど物足りずに買い足したものもあります。
なお刺繍までやろうとすると途中で嫌になって投げ出しそうな予感があり、今回は市販のワッペンを使って顔を作ることにしたため、刺繍はしておりません。
購入した道具について
形から入りたいタイプなので結構色々買いました。
本に掲載されていたアイテム等を中心に、あれこれ買っています。(元々所持していた道具は除いています。)
本(てづくり推しぬいBOOK)
ピーシング針「ブラック」(布通りが違うと聞いたので。600円くらいならいいかと買いました)
手芸用かんし
手芸用ピンセット
布切り用のはさみ
仮止めクリップ
アイロン接着シート
スリム面ファスナー
糸通し(裁縫セットに入っていたものは子供の頃に壊してしまったので)
デザインナイフ(型紙の切り出し用)
グルーガン(前髪接着用)
裁ほう上手(布用ボンド)
白色のチャコペン
購入したぬいの素材について
ぬいトリコット(ミルキーフレッシュ、ブラック、ホワイト、ミストグレー、フロスティブルー)
ぬいクロスボア(ブラック)
ぬいスケルトン(ぬいの中入れてポージングさせるための骨格)
手縫い糸(ベージュ、濃グレー、生成り)
ぬいフェイスワッペン(ぬいの顔を作るためのワッペン)
布用染色ペン(フェイスワッペンを塗るためのもの)
つぶ綿
道具や素材を揃えるだけで既に2万円近くかかってそうな気配を感じますが、まあそれが却ってやる気に繋がるだろうと明細は見ないことにしました。
購入は主にぬいぐるみの生地やさん、Amazonを利用しています。
白のチャコペンだけは手芸屋に行って買いました。熱で消えるタイプを買いましたが、ドライヤーでは消えずに、結局洗って落としました。
実践編
道具や素材を揃えたのでいざやっていきます。
今回作ったのは【てづくり推しぬいBOOK】掲載のナイレックスぬい(小)、約11cmのぬいです。初心者は中がおすすめと本には書いてありますが、ララフェルの可愛さのポイントの一つが小さな体という点であるため、忠告を無視して小で作ります。
工程と所要時間について
ざっくりですが工程とそれぞれかかった時間は以下の通りです。
型紙を切る(2時間くらい)
型紙を布に映して切る(3時間くらい)
体や頭を縫って綿を詰める(7時間くらい)
わた詰め口を閉じたり、髪を貼ったりと仕上げ(1時間半くらい)
基本的には本に掲載されている型紙を使いましたが、髪の毛だけは近いものをベースに、少し描き直して型紙を作りました。絵心が全く無いため1から描くのは難しいですが、幸いにも形が似ている前髪があったので、それをベースに使っています。
なお、コピーした型紙の上から鉛筆で描く→切ってバランスを見る を2回繰り返した後に不毛だと感じたので、最終的には型紙をipadでスキャンしてクリスタで描きました。
作業のハイライト
という名のたまたま写真に収めていたコーナーです。
少々色味フィルターをかけて精一杯誤魔化していますが、それでも雑然としています。
ちなみにですが、【てづくり推しぬいBOOK】掲載手順で、かつ、ぬいスケルトンを入れる場合は後頭部を縫う手順が変更になるので、必ずぬいスケルトン付属の説明書きを読みましょう。
それに気づかずに後頭部を縫ってしまい、結局一度解くハメになりました。
フリクションペンで描いた線を消すため、この後一度ドライヤーを当てています。ちなみにフリクションペンは0.38とかの細いやつより、0.5くらいの太いもののほうが描きやすかったです。
手芸用かんしやピンセットって、買ったはいいけど使うかな~と思っていましたが、ひっくり返す作業やわた詰め作業で大活躍でした。
わた詰めは、まずは指でお腹までぎゅうぎゅう押し込んで、後はピンセットで摘んで押し込むようなイメージでやるとやりやすかったです。
途中の写真がなく、急に完成しました。体は結構しっかり縫えていたので、ぐいぐい綿を押し込んでも圧に負けずに済みました。
この後更に服を作り……(それにも3時間くらいかかりました。)
完成
出来上がり
前髪が逆!!!
髪の毛の型紙を作る際、参考画像を反転させていたのですが、それを見ながら前髪を切って貼ってしまうという痛恨のミス……!
正直なところ後半は疲労でへろへろになっていたので、きちんと確認せずに貼ってしまいました……。
反省点
ということで早速反省点を書いていきます。
左右非対称パーツの確認が甘い
序盤に縫った辺りの糸の引き締めが甘い
縫い合わせる際に布がずれてしまい、針を刺す角度で誤魔化していたため縫うのに時間がかかった
糸は締めすぎてもよくないらしいのですが、それを危惧してあんまり締めずにいたところ、縫い合わせたところの糸が見えてしまいました……。
左右は単純っちゃ単純なミスなんですが、仕上げに響くのでとても大きかったです。前髪は裏表が別生地の張り合わせになっていて表面が決まっているので、貼る段階ではなく、そもそも型紙に合わせて布を切った時点から間違っています。
普段から左右攻撃をしかけてくるボスにおろおろさせられているので、もっと自分は左右が分からない人間だという自覚が必要でした。
感想
大きな失敗はありましたし、後ろ頭はちょっと糸が見えちゃったりしていますが、わりかし左右バランス良く作れ、手足もしっかりしているので、初めてにしてはよくできたと思います。
ただ、そもそもララフェルという種族が既にデフォルメがきいているため、それを更にデフォルメしたぬいとなったので……なんというのでしょうか……お顔をもう少し似せられたら良かったかなとも思います。ワッペンのチョイスか、もしくはやはり刺繍をするのか……。
初心者でも小さいぬいぐるみは作れましたが、ぬい本体よりも、服に細かいパーツが多くて指を刺しまくりました。次は中くらいのサイズにするのもありかと思いつつ、次に作るなら自機(ララフェル♀の姿)がいいなぁとも思うのでやっぱりまた小さいものになるかもしれません。
拙い記事ですが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからぬい作りをする方の参考になるかどうかは分かりませんが、みなさまがよきぬいライフ・よきエオルゼアライフを送れることを願っています。
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