見出し画像

推しぬいを作った①剛剣の騎士のからだ編

脱稿したのでまたぬい作りをちまちまと始めました。
次作るとき用の備忘として、気づきをメモしていきます。


今回作ったぬいのサイズ

今回もてづくり推しぬいBOOKの型紙で作りました。
これまでは「ララフェルは小さいほうが可愛い」という理由でSサイズのぬいばかり作っていましたが、今回からはMサイズにしました。

Sサイズは約11cmと持ち運びがしやすく、お出かけに連れていくのには最適なサイズで、これはこれで満足しています。既製品のお出かけポーチの種類も比較的豊富で、カバンに潜ませやすいです。

本題とはあまり関係ない、旅先で思い出を吸う自機ぬいくん(Sサイズ)

しかしSサイズは小さすぎるゆえに、特に服関連の悩みがつきません。
Seria等の100均の服はサイズが合わず、他の市販品も探しましたがあまり着られそうなものが多くないと感じました。(ちなみにユザワヤのSサイズのシャツはぴったりでした。)
自作するのもパーツが細かくて、不器用で粗忽者の自分にはなかなか大変でした。

オルベリクのぬいは大きくてもかわいい(むしろ大きいほうがいい)し、服の自作は避けられない運命なので、Mサイズで作ることにしました。
ちなみにぬいは3体作ろうと思っていますが、オルベリクから取り掛かろうと思ったのは肌色・髪型が真っ先に決まったからです。
長身のオルベリクのために型紙を拡大しようかと悩みましたが、そうすると服などもすべて拡大して作り続けないといけないと気づいて断念しました。

顔の刺繍編

お顔は相変わらず刺繍でやります。何しろ刺繍道具一式を揃えてしまっていますし……。
図案はてづくり推しぬいBOOKさんと著者が同じの、ぬいのお顔 手刺しゅうLESSONをもとに、微調整して作りました。こちらの本のお顔図案は商用利用もOKらしいです、すごいですね。
図案だけでなくステッチの解説も細かく、とても良い本でした。

刺繍シートがずれないように、図案の周囲を仮止めしています

ちょっと優しめのお顔になりそうです。眉毛はもう少し太くても良かったかな……とも思いましたが、これくらいで留めておきました。
口元は引き結んでいるよりは、オルベリクの心が穏やかであってほしいという願望により、少し笑っているような感じにしました。

なお、今回よりルーペを導入しました。スタンドタイプで2.5倍のやつです。
刺繍スタンドとルーペのどちらを導入するか悩みましたが、両方買うのは置き場所に困るし……ということでルーペにしました。
結論から言うと、刺繍スタンドが欲しいと思っていた悩みの半分くらいはルーペが解消してくれたので良かったです。
ただクリップタイプを買ったのですが、机が厚すぎて上手く固定できず、仕方ないので根本に重しを置いて使用しています。

新品のルーペ

ここからはちまちまと縫っていきます。図案の時点でお気づきの方がいるかもしれませんが、ハイライトと上睫毛の間に微妙に隙間があり、これが後に縫いづらくて苦労しました。
これは図案のせいではなく、図案をトレースした私自身の腕のせいです。

横着して眉毛は下縫いなしでサテンステッチを施したところ、ソフトボア生地は毛足が長いせいで飛び出して巻き込んでしまいました。
これまでSサイズの刺繍で使用していたナイレックス生地では起きなかったことなので、油断していました。
ソフトボア生地は必ずバックステッチ等で縁取り、もしくはせめて図案の中心にバックステッチ等を入れるなど、下縫いしたほうがいいですね。

ソフトボアの毛足が眉毛に巻き込まれてしまいました


ハイライトと上睫毛の間は、ルーペなしでは縫えませんでした

瞳の縁取りの有無は悩みましたが、自機くんを作った時にくっきりして可愛く見えたので、入れることにしました。手間かな~と思ったのですが、やってみるとそうでもなかったです。
今回は刺繍糸はほぼ一本取りで丁寧にステッチしていきます。

瞳の回りに縁取りをしていきます

眉毛に生地の毛を絡ませてしまったことを反省し、下縫いしてからサテンステッチしたので、瞳はまあまあきれいに縫えていると思います。

やや左右不均等なのはステッチの未熟さと、そもそも下絵から下地シートに描き写す際に歪になったのでしょう。これは字書きの腕ゆえ、どうしようもありません。きれいな線を引くにも技術が必要なのだと痛感します。
出来上がったらじゃぶじゃぶと洗い、下地シートを溶かしてから乾かします。

できました

乾かしてから、刺繍にかかってるソフトボアの毛をちょん……ちょん……と切りました。ハゲないように本当に僅かです。
布の端を試し切りして、加減を調整するといいと思います。

ルーペの導入により刺繍の境目がよく見え、刺繍密集地点でも刺しやすく、刺繍糸が折れるんじゃないかと言うほど強く引かなくて済みました。そういう点では、縁取りの難易度もぐっと下がったと思います。
刺繍スタンドが欲しかったのは、刺繍枠を持つのが疲れる&密集地点に針を入れた時に両手じゃないと針が抜けないという問題のためでしたが、後者はルーペの導入でほぼ解決しました。
ただ長時間の使用は疲れるので、休日に一気に刺繍を進めるというより、毎日1~2時間とこまめに刺繍を繰り返しました。

縫製編

この後はほぼ本の通りに縫っていきます。
ただMサイズの顔にダーツが入っているのがどうしても気になったため、こちらの『てづくり推しぬいBOOK』 Q&A的なもの(全文無料)という公式記事に従い、Sサイズの顔周辺の型紙を拡大して使用しています。
ふっくら感が減るとのことでしたが、個人的にはさほど気になりませんでした。

なおポーズが取れるようにぬいスケルトンを体内に入れたのですが、わた詰め口が小さくて「本当に入るかな……」と思っていましたが、案外入りました。
ちなみにこれまで数回わた詰め口をこの段階でうっかり縫い閉じてしまうという凡ミスをしていましたが、さすがに今回はやりませんでした。人は失敗から学べるということです。

耳にはちょっと綿を入れておきます

縫ってる最中の写真は代わり映えがしないので、あんまり撮っていなかったです。
縫う距離が短いところは直接手縫い、長いところは仕上がり線の外側を仮縫いしてからミシンで縫いました。
全体的にあんまりずれずに縫えたと思います。

綿詰め編

綿を詰めて口を閉じていきます。
参考書籍の著者である平栗あずさ先生の綿詰めスペース(動画付き)を見付けたので、視聴しながら詰めていきました。色々参考になる話が聞けて&見れて興味深かったです。

綿は背中側から足に詰め、足先の綿をお腹側にも回しつつ整え、次にお腹、腕、背中……的な順番で詰めていったと思います。
顔周りは一度ぬいスケルトンの吸盤を外し、正面にある程度綿が行き渡ってから吸盤を付け直して綿を詰めました。
Sサイズと比べてMサイズはかなり綿が入り、こんなに入るのかとびっくりしました。

綿詰めました

なんか耳が左右対称の位置に付いていない気がします。
あと正面から見て左下の顎部分の縫製が下手くそなのか、凹んでしまったので綿で調整しています。

後ろ側

綿詰め口のコの字閉じはまあまあだと思いますが、別部分に若干白い糸が見えてますね……。これはミシンで縫った糸なので、縫い目が仕上がり線からずれているのか、そもそも仕上がり線がきれいに引けていないのかのどちらかです。

髪の毛編

ぬい関連の本は3冊くらい買っていますが、オルベリクらしいオールバックにはなかなか出会えず……。そんなところ、楽天でこちらのDL販売型紙を発見してこれに決めました。
貼るタイプなので綿詰め後にぺたぺたとやっていきます。とりあえずは貼る前にまち針で留めて、様子を見ます。

黒オンリーでいくか……
ドット準拠で白を入れるか……

悩みましたが、白を入れたほうが可愛い気がしたので白も入れることにしました。額の傷にかからないように位置関係を決めるのが難しい……。ちょっと額が広くなってしまったかな……。

貼り付けには布用ボンドを用いました。グルーガンもあるのですが、グルーが詰まってるのか??上手くでませんでした。グルーガンのお手入れ方法をご存知の方がいらしたら教えていただきたいです。

完成

八面体クッションに使い道ができた

ということで完成です!
裸のままでいさせるのも忍びないので、取り急ぎSeriaで買った服を着せました。100均の服が着れる……なんて素晴らしい……!たった110円で服作りがいらなくなるなんて……!!
まあ厳密にはそのうちちゃんと作るつもりではあるんですが…………。

Mサイズ・Sサイズの比較

サイズ比較はこんな感じです。体も頭もどっしりと大きくなり、ボリューム感抜群です。
Sは結構ぬいスケルトンを入れるだけできつきつになり、あまり綿の感触が楽しめませんが、Mだと綿も結構入るので柔らかさを感じられます。

反省点とよかったところ

よかったところ
・ルーペの導入は正解
・一本取りで刺繍を頑張ったので、比較的きれいにできた
・仮縫いもちゃんとしたので、大きな縫いずれはなかった
・綿詰めもわりといい感じになったと思う

反省点
・刺繍はそもそも下絵がきれいにトレースできていない
・刺繍にソフトボアの毛を巻き込んでしまっている
・耳の位置が左右でずれている
・全体的に左右のバランスが微妙に歪な気がする

反省点は挙げればきりがないですが、意識して直せる部分もあると思うので、次回以降は気にしていきたいです。

次回は服編と言いたいところですが、同サイズのぬいをあと2体作り、そのぬい達にも服が必要になるため、服はある程度まとめて作りたいと思います。
ところでサーコートってどういう構造なんでしょうね??そもそも現代社会でまずお目にかかれない服のため、いまいちイメージができません。まあ既存の型紙をこねくりまわしてなんとかすることになると思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?