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自機ぬいを作った話③

前回、前々回に引き続き自機ぬいを作った話です。
今回は1回目に作った自機(ララフェル♂の姿)を、改めて刺繍を用いて作りました。(初回作成時の記事はこちら


なぜ自機ぬいを再度作ろうと思ったか

最近の自機の姿

単純に刺繍道具を揃えたので、リトライしてみようと思いました。
それから刺繍やミシンの練習をもっとしてみたかったので、練習も兼ねて作ろうと決めた次第です。

準備編

刺繍糸や布が大量にあり、そもそも何を使えばいいか分からなくなり嫌になりかけたので、整理しました。

刺繍糸の整理

Amazonで買った刺繍糸50色セット

You Tubeなどを参考に、三つ編みにして、なんとなく色ごとに分けてカードリングを通してまとめました。整理するのに普通に4時間とかかかった気がします。

整理して良かったなと思ったのは、リングにはめたまま一本取りなど任意の本数簡単に引き出せるようになり、余った糸を管理せずに済むようになったところです。
また、束のままだと、からまっているのを解いて、適当な長さに切って……という工程も発生していましたが、長さもカット済みなので何も考えずに使えて便利です。
たまにリングの開閉口にひっかかってほつれてしまうこともありますが、リングに通したことで色の比較なども簡単にできるようになり、便利度はかなり上がりました。

ちなみにAmazonで買った刺繍糸をメインで使っていますが、欲しい色がなかった時にDMCの刺繍糸を追加で買ったりしています。
メーカーの刺繍糸はやっぱり艶があってきれいですが、差し心地はそんなに大差ないかなと感じました。まあ、これは自分がまだ刺繍初心者だからそう感じるのかもしれませんが……。

布の整理

字が汚い

布類も徐々に増えてきて、しかもアイロン接着シートなどは買った時のぺらい袋が今にも破れそうで、取り出して戻すという作業に嫌気が差してきたため整理しました。こちらは30分くらいで作業が終わりました。

百均で買ってきたチャック付きの袋に入れて、生地の色が薄いものは袋に直接・濃いものはメモに布の名前や品番を書いて同封しました。
買ってまだ未開封だったものは、パッケージの一部を切って入れています。
ずぼらで納品書を捨てていなかったのですがそれが幸いし、きちんと品番が確認できたので良かったです。
同じような生地で同じ黒だと思っていても、見比べると若干色味が違ったりと発見もありました。

整理した布は左上に写ってるボックスみたいなのに、ブックエンドを使って立てて入れています。本当は厚紙などを同封すれば安定するのでしょうが、面倒だったので布しか入れていません。結構なんとかなっています。

実践編

いつも通り写真があったりなかったりですが、撮っていた写真を中心に振り返ります。

お顔作り

刺繍はじめ

眉毛はアウトラインステッチ1本取り、口はバックステッチ1本取りです。口のバックステッチが少々歪んでいるのが気になります。

今回は瞳の周囲を縁取ることにしてみました

二重はバックステッチ1本取り、瞳や睫毛はバックステッチ1本取りで縁を縫った後にサテンステッチ2本取りで刺繍しています。
前回、自機ぬい(ララフェル♀の姿)の顔の刺繍をした時に、瞳がなんだかぼやっとしているような印象だったため、今回は縁取りをしてみることにしました。
既に下絵の時点で、向かって左の目の縁が歪んでいる気がします。

できました

左目は下絵があんまりにも酷かったので、ぶっつけ本番で別のラインを取りましたが、うーん……。まあ初めての縁取りにしては上手くいったと思いますが……。

睫毛と瞳の間の空白も少し気になります。刺繍スタンドで枠を固定して針を無理やり刺していくか、ルーペなどで拡大して色の境目をよく見るかすればもっときれいになるでしょうか。購入を検討していますが、どちらも結構場所を食いそうなので悩んでいます……。
ただ、縁取りで狙った「瞳がなんだかぼやっとしている状態の解消」はできているのでよしとしましょう。
縁取りは「綺麗に刺す」「下絵の時点で縁の幅を均等にする」「更にそれを歪みなく刺繍下地シートに描き写す」という複雑な技術が要されることが分かりました。

縫い作業

顔の刺繍は昨年末には完了していましたが、原稿の進捗が大変なことになっていたため年始すぐにぬい作りに取り掛かることができませんでした。
型紙を写したり切ったりする作業は、写真がなかったので割愛します。

手で仮縫いをして、ミシンで縫っていきます

外側の並縫いが手縫いの仮縫い、内側の白い糸がミシンです。
前回、ミシンには縫い目の設定があると学んだので、今回は縫い目の幅を一番小さくして縫っています。お陰で綿圧にも負けない、しっかりとした縫い目のぬいになりました。
ダーツや耳など幅が狭くて細かい箇所は、直接半返し縫いで縫っています。
過去2回は綿詰め口を縫ってしまうというミスをしていましたが、流石にやらなくなりました。

徐々に形になってゆく

なんだか向かって右側の布がずれています。仮縫いもしているはずなのに何故ずれるのでしょうか?

頭が付きました

下縫いをしたのに、額と後頭部がちょっとびっくりする程ずれています。黒なので写真では分かりづらいですが……。
敗因は厚みがあるため上手くミシンで縫えず、わりかし無理やりぐいぐい押して縫ったせいだと思います。あと顔を付けるときには様々な部分が重なっているので、顎周辺を変に縫い付けないようにと気にしていたら、額の方でずれが生じてしまいました。
もっとゆっくり慎重に縫うべきでした。

綿詰め

いのち

ぬいスケルトンを入れて、綿を詰めました。前回のぬいは顎周辺に綿を詰めすぎたせいか、顔のバランスが少し歪に見えたため、今度は詰めすぎないように気を付けます。
縫い付けのずれによって額と後頭部がやや歪ですが、まぁ前髪を貼ったら分からなくなることを期待します。
左右の手の長さがなんか違う気がします……。

背中側

背中のコの字縫いをミスして、糸が見えてしまっています。あと頭部の玉留めも……。服を着れば分からないということにします。

綿を入れ終わったら前髪を作ります。写真は残っていませんでしたが、ナイレックス生地とソフトボア生地を貼り合わせ、ソフトボア生地のほうが表になることを意識しながら型紙を写して切り取り、グルーガンで貼り付けます。
前髪は初回で左右を間違えたことと、少しバランスが気になっていたので型紙を微調整しました。生地を切り出してからぬいに当てて、更にカットして調整しました。前髪などはやっぱりやや大きめにしておくと、後から調整できてやりやすいです。

完成編

まずはできあがりの写真から

できた!

めちゃくちゃかわいい!前髪の左右合ってる!!自機だ!!!
口のステッチが歪んだことが気になっていましたが、かえってなんだか愛嬌がある顔になって満足です。
裸のままなのも忍びないので、セリアで買ってきた服を着せています。

これまでのぬいとの比較写真

左から作ったのが古い順

細かいところを見るとまだまだ改善の余地はありますが、並べると成長を感じます。
2番目の子だけポニテがあるので、支えなしでもおすわりできます。
こうして見ると白目はなくてもよさそう。縁取りもあったほうが可愛いとは思いますが、難易度が高いため今後も縁取りするかは保留で……。
綿詰めテクも少々上達したのか、最新のぬいは顔周りがよい塩梅になっている気がします。

反省点とよかったところ

縫製が雑になってしまったことが一番の反省点です。もう少しゆっくり、慎重に取り掛かればきれいになったと思います。
ただ、少々顔や体のバランスは悪くなってしまいましたが、綿が出ているところや縫えていないところはなく、ぬいとしての完成度は良くなっていると思います。

刺繍も少し空白はできてしまっていますが、悪くないと思います。伸びしろを感じます。
何よりも、やっぱり刺繍で作ったお顔はめちゃくちゃ可愛いというところが嬉しいです!
縁取りで瞳の印象がぐっと良くなったようには思いますが、やっぱりきれいに刺すことが難しいのと大変なので、今後どうするかは悩みどころです。

最後に

ここまで見てくださってありがとうございました!
ぬい作りも3体目、刺繍に関しては別件で練習する機会があったこともあり、少しこなれてきたと思います。

次からはもう少し大きなサイズのぬいに挑戦してみたいです。
その際はまた備忘メモを書き綴っていこうと思います。

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