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高畑勲監督で思い出す「かぐや姫の物語」

高畑勲監督は2018年4月5日に亡くなったのか。「かぐや姫の物語」を思い浮かべる。原作「竹取物語」の最後、かぐや姫は、月からの迎えに対して、「衣着せつる人は、心異になるなりといふ」といって車に乗ることを拒む。しかし、結局、天の羽衣を着せられる。「翁をいとほし、かなしと思しつることも失せぬ。この衣着つる人は、物思ひなくなりにければ、車に乗りて、百人ばかり天人具してのぼりぬ」当時、月は死者の世界と思われていた。宮崎駿監督の「となりのトトロ」もそうだが、ジブリの作品は、異世界の境界で物語が進む。「かぐや姫の物語」、姫が走るシーンは忘れられない。

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