TEPPEI RECOMMEND 2024 4/7 ~4/13

いまオススメのロックをテキストと共にお届けするTEPPEI RECOMMEND。今週は8曲紹介します。4月は同じプレイリストなので、前回から引き続き9曲目からとなります。曲にはYouTubeのリンクを貼っときます。Spotifyで聴けない人はそちらをチェックしてください。ではまいりましょう。

9曲目から11曲目は今週のイチオシ、Buzzard Buzzard Buzzardの昨日発売された最新アルバム『Skinwalker』から。Buzzard Buzzard Buzzardはイギリス、カーディフの4人組ロックバンド。9曲目の『My Star Sign Is A Bassett Hound』も10曲目の『Leatherbound』も11曲目の『Chew』もそうなのだけど、このバンドにはごつごつした70年代ロックバンドの雰囲気がある。自分がこのバンドを認識したのは2020年にリリースされた『Double Denim Hop』からなんだけど、この曲なんかはかなりT.REXっぽい(『Get It On』を速くしてポップにした感じというか)。Lemon Twigsもそうだけど、古いロックが好きなんだねぇ~ってしみじみ思う。若いのにというのは余計だけど自分が好きな古風なロックの探究者。この道を突っ走って、時代に風穴を開けて欲しい。売れてくれ~来日してくれ~

12曲目はBrògeal(読み方がわからないのでブロギールと呼ぶ、と決めた)の『Witchy Emerald Eyes』。『TEPPEI RECOMMEND 2024 3/10~3/16』でも紹介した、スコットランドはフォルカークの5人組フォークロックバンド。前のシングル(『Fly Away』)同様、今回もインディー ロックと伝統的なケルトフォークを融合させた現行では他に類がないスタイル。続けて流すとしたらポーグスの『Rain Street』かな。そんなんされたら踊り狂うわ。

13曲目はhey, nothing(ヘイ、ナッシング)の『The Sink』。ヘイ、ナッシングはタイラー・メイブリーとハーロウ・フィリップスからなる二人組インディー・フォークバンド。このバンドを知ったのは『Flora』という去年のシングル曲で、この曲を聴いたときは新鋭のフォークバンドと思ったのだけど、今回の曲ではフォークっぽさが抑えられててインディーロック感が強い。でもフォークロック特有の無骨さはあって、それが独特のスパイスになっていると思う。気になるバンド。これからもウォッチし続けます!

14曲目はCooper Tの『Why You Running?』。Cooper Tはイギリスはマンチェスターの二人組ロックデュオ。この曲もそうだけど、彼らの曲はパンキッシュでファンキー。そしてそして最も重要なことだけどダンスミュージック! レッツダンス。

15曲目はGaffa Tape Sandy(ガッファ・テープ・サンディ)の『Dead To Me』。ガッファ・テープ・サンディはイギリスはブライトンの3人組ロックバンド。ノイジーなんだけどポップ、激しいけれどメロディアスなサウンドに乗せて激情を叩きつけてくる、エモくてパンクでポップなバンド。ウィーザーファンもグリーンデイファンもクリブスファンも、全員まとめて要チェックっす!

16曲目、今週最後の曲はWunderhorse(ワンダーホース)の『Midas』。ワンダーホースといえば2022年リリースの『Leader Of The Pack』、グランジの影響(やっぱパールジャムかな)が色濃いこの曲で何度も踊ってきたわけだけど、今度の曲はもっと昔の曲、たとえばボブ・ディランの『Hurricane』なんかが頭を過るフォーキーな仕上がり。渋い。好きだ~

ということで今週の紹介も終わり、最後に雑感という名の告知をば。

【今週の雑感】
前もここに書きましたが5月11日土曜日に『BURN OUT』というロックDJパーティーを渋谷の頭バーで開催します。23時からオールナイトです。ロックで夜通し踊りたいって人は定番のアンセムから最新のインディーロックまで幅広くかけるつもりのパーティーなので是非!だけど、今回からレギュラーDJ(DJは5人で、レギュラー3人、ゲスト2人です)の時間にはリクエストも受け付けます(各テーブルにリクエスト用紙をボールペンが設置されていて、それにバンド名とか曲名を書いてDJブースに取り付ける予定の小さなカゴに入れる方式)。流れや全体の雰囲気の中でのリクエストなので、かけれない曲もあると思うけれど(いま話題のdjayを駆使するのでAppleMusicにある曲はかけようと思えば、原理的にはかけれる)、DJのやりたいこと(かけたい曲や展開)とお客さんの思いがぶつかってスパークすることになれば素敵だなと思う。リクエストの曲をかけれたらかけるということはもちろんだけど、そうでなくても集まったリクエストの傾向から、ポップが好きな人が多いからビヨンセの新譜とかデュア・リパをかけようとか、ポップパンクのリクエストに応えてブリンク182とかグリーンデイをながそうとか、いやいや今日は最新インディー好きばっかだからFrikoとかFolly Groupで攻めようとか、その日のカラーが決まっていくようなイメージ。

当然のごとくリクエストに答えるとDJの独自色は薄まる。その人じゃなきゃながさない曲や流れは必然的に減る、というのはある。けど誰でも流せるヒット曲、例えば今だったらビヨンセの『TEXAS HOLD'EM』をながしても前後になにを流すかで全く別の曲に聴こえる。『TEXAS HOLD'EM』をポップソングと捉えてBelotの『Harmless Fan』みたいな曲に繋ぎ、ポップ方向に向かうこともできるし、ポップなカントリーソングと捉えてHALFBYの『YOUNG DIXIE RUNNERS』をかけることもできる。その場合にはBellowheadの『New York Girls』のような四つ打ってるケルトソングに繋ぐこともできる。こんな風にヒットソングでも前後の曲の配置でその人の色を出すことは可能(小説用語(?)でいうところの『異化』ってやつ)。曲単位でもその人独自の色は出せる(その人しかかけない曲)し、かけかたでも、あるいはその曲の前後の流れでも独自性は示せる、ということ。いろいろなステージでの異化があるってことだね。できればリクエストと個々のDJの独自性、その綱引きを次回は楽しみたい。

まあこんなことはDJが考えればいいことなんで、なんも考えずただただ体力満タンで遊びに来てくだされば。楽しかったらそれでいいし、もうちょっとこういう曲を聴きたいって思ったらリクエストしてもらえたらと思います。てな感じで(?)、今日はこれからシンクロニシティに行ってきます。そう、betcover!!観るの初めてなの。楽しみだ~!だけどちょっとドキドキする。酷かったらどうしようとか。ネガティブなたちなのです。眼鏡持ってった方がいいかな。それともぼんやり見えてた方が雰囲気があるかな。その次のNo Busesも久々だし、新曲素晴らしかったからな~

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!!

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